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【RFC08】ロードFCお膝元イベントでボブ・サップ&デニス・カン登場

2012.06.14

RFC08

【写真】ボブ・サップ×元工作特殊部隊キム・ジョンデ、実弟の敗北を巡り因縁が生まれたデニス・カン×ソン・ヘソック。本拠地でRFCが力の入ったラインナップを揃えてきた (C) BUSHIDO FC, MOOZINE & MMAPLANET

現在、韓国で唯一イベントを定期的に開催しているROAD FCが、16日(土・現地時間)に第8回大会となる「Bitter Rivals」 をカンウォン道ウォンジュ市チアック体育館で開催する。
Text by Choi Woo-suk

RFCにとって、初めてソウル以外で行われる同大会だが、ウォンジュはROAD FCのジョン・ムンホング体制が運営しているチームフォ-スのある都市、つまりプロモーションにとって本拠地で開く大会となる。結果、いつにも増して力の入ったマッチメイクは、多分に一般層の導入を睨んだカードとなっている。

そんな大会に今や必要不可欠となった感もある、ボブ・サップの登用がRFCでも見られることとなった。サップの対戦相手は対北朝鮮派遣工作特殊部隊出身で、韓国のメディアにも話題のキム・ジョンデだ。2月のミドル級王座決定トーナメント準決勝で王者になった大山峻護にヒールフックで敗れているキム・ジョンデだが、一発で流れを変えることができるKOパンチャー。組み技には課題が残るキム・ジョンデだが、体重差50キロとはいえ、商業ファイターのサップに、その一発が当たれば勝利が転がりこんでくる可能性は高い。

一般層取り込み第2弾のカードは、韓国MMA界の英雄デニス・カンと、ミドル級期待のソン・ヘソック戦だ。当初、同大会で主催者は大山×カンのリマッチを組もうとしたが、チャンピオン大山サイドは、「それではトーナメント戦の意味がない」と当然の態度を示し、3月大会でデニスの実弟トミー・カーンを破ったソン・ギュソックのセコンドだったソン・ヘソックに白羽の矢が立った。両者は前回の試合後に一触即発の雰囲気になっており、フェイスブックを通してトラッシュトーク合戦を繰り広げていた。

打たれ弱さが目立ってきたカンだが、その経験値は無視できないベテラン。ソン・ヘソックはミドル級王座決定戦ファイナルで、大山に破れたものの準決勝でスピリットMCの初代無差別級とCMAのミドル級タイトルを保持していたイ・ウンスを下したように底力がある。勝者が日本人チャンピオン大山へのタイトル挑戦権を獲得する可能性は高く、タイトル戦線を占ううえでも重要な一戦となっている。

また、今大会でRFCバンタム級王者が決定する。準々決勝で佐藤将光を逆転で下したカン・ギョンホと、ジョン代表の弟子でRising Onでフェザー級王者だったキム・スーチョルを破ったムン・ゼフンのセミファイナル。キム・ドンヒョンのチームメイトのカン・ギョンホとムン・セブンは以前、一緒にトレーニングをしていたことがあり、ムン・セブンが「カン・ギョンホのことは何でも分かっている」と勝利に自信をのぞかせている。グラップラーのカン・ギョンホに対し、ムン・セブンはスプロール+打撃で勝負を掛けたい。

Kang【写真】韓流二枚目ファイターのカン・ギョンホが、選抜戦計量失敗の汚名を返上し、初代王座に輝くか (C) MMAPLANET

カン・ギョンホの所属するチームMADでは、同日にマカオで開催されるLFC09でジョ・ナンジンがLFCバンタム級王座決定トーナメント準決勝に出場、アジアのバンタム級を制したいところだ。

もう一つの準決勝は、ソ・ゼヒュンに勝利したソン・ミンジョングと、カン・ギョンホとの選抜マッチで、計量失敗により“一本決着以外は勝利”という事前の約束が決められ、攻められ続けながら一本は許さないという戦法で勝利したアンドリュー・レオンと対戦する。また、リザーバーマッチはキム・スーチョルと、カン・キョンホをKO直前に追い込んだ佐藤将光の間で争われる。佐藤としてはキム・スーチョルの粘り強さを封じ込めるような、勝機を逃さない試合が求められる。

■ROAD FC 08 対戦カード

<RFCバンタム級王座決定トーナメント決勝/5分3R>
準決勝第1試合の勝者
準決勝第2試合の勝者

<ミドル級/5分2R>
デニス・カン(カナダ)
ソン・ヘソック(韓国)

<無差別級/5分2R>
ボブ・サップ(米国)
キム・ジョンデ(韓国)

<フェザー級/5分2R>
ソ・ ドゥウォン(韓国)
原井徹(日本)

<RFCバンタム級王座決定トーナメント補欠戦/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
佐藤将光(日本)

<RFCバンタム級王座決定トーナメント準決勝/5分2R>
カン・キョンホ(韓国)
ムン・ゼフン(韓国)

<RFCバンタム級王座決定トーナメント準決勝/5分2R>
ソング・ミンジョン(韓国)
アンドリュー・レオン(米国)

――Young Guns04対戦カード――

<フェザー級/5分2R>
ゾング・ヨングサム(韓国)
プランシスコ・マウリエニ(ブラジル)

<ミドル級/5分2R>
キム・ヒスング(韓国)
キム・ウンス(韓国)

<ライトヘビー級/5分2R>
キム・ネチョル(韓国)
パク・イルチョル(韓国)

<ライト級トーナメント出場決定戦/5分2R >
キム・ソックモ(韓国)
ムン・ジュンヒ(韓国)

<ライト級トーナメント出場決定戦/5分2R >
イ・ヨングゼ(韓国)
イ・ヒョグソック(韓国)

<ライト級トーナメント出場決定戦/5分2R >
キム・ウォンギ(韓国)
ホング・ソンジン(韓国)

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