【UFC FOX03】プレリミの実力者=ファーガソン、チョリッシュ& etc
【写真】パンチだけでなく、寝技でも抜群のタイミングでオモプラッタに入るなど、オールラウンダーのトニー・ファーガソン(C)GONGKAKUTOGI
5日(土・現地時間)にニュージャージー州で行われるUFC on Fox03「Diaz vs Miller」。同大会もUFCが世界最高峰たる所以、プレリミ出場者に注目すべき存在が多いイベントとなっている。独自性を持つベラトールは別としても、旧ストライクフォース、エリートXCなどメジャーと呼ばれ、ビッグショーを開いてきたプロオーションとUFCの違いだ。
PRIDEのようにメインイベンターが、アンダーに回るわけではなく、あくまでメインカード出場を目指すファイターたちが鎬を削る場としてプレリミのクオリティはますます高くなる一方だ。
そんなプレリミ出場者のなかでも米国で認知度が高いのがTUF出身者だ。今回、プレリミ最終試合に出場するトニー・ファーガソンは、TUF13優勝者でこれまでUFC3連勝中。アーロン・ライリー、イーブス・エドワーズというベテランを倒し、明日はTUF12ライト級準優勝のマイケル・ジョンソンと対戦する。
連勝中のファーガソンと違い、2勝2敗の五分という戦績のジョンソンは、リリースというプレッシャーも受ける立場にある。ファーガソンのパンチ力を前に、ジョンソンがどのように食らいつくか。あるいはファーガソンが、どのようにジョンソンを倒すか――が焦点となる試合だ。
【写真】TUF優勝を目前のとこおで逃したデニス・ベルムデス、結果公式戦では3連敗中ということもあり、是が非でもUFC初勝利が欲しい(C) GONGKAKUTOGI
同じTUF組からシーズン14フェザー級準優勝のデニス・ベルムデスもプレリミに出場し、パブロ・ガーザと戦う。TUFフィナーレではディエゴ・ブランダォンを相手に、TKO勝ち直前までパウンドで押し込みながら、一瞬の隙をつかれ腕十字で一本負けを喫したベルムデス。勝負の厳しさを知った実力者は、185センチの長身フェザー級ファイター=パブロ・ガーザを相手にする。
ガーザは飛びヒザやジャンピング三角で衝撃的な勝ち方をする一方で、中国人ファイターのジャン・ティエチュエンにギロチンで白星を献上し、ダスティン・ポイエーの前には委縮し何もできずにダースで敗れるなど、浮き沈みの激しい試合をしてきた。ツボにはまった時の強さを警戒しつつ、打撃とテイクダウンのコンビネーションで、自分の試合をしたい。
同大会のプレリミでは非TUFファイターの注目株、ジョン・チョリッシュが出場し、WEC時代から確かな実力を見せてきたダニー・カスティーリョと対戦する。ヘンゾ・グレイシー門下のチョリッチュは、これがUFC2戦目だが、昨年12月のデビュー戦=ミッチ・クラーク戦では、ジョン・ダナハー譲りの組み技のトランジッションをみせ、見事なTKO勝ちを手にしている。
【写真】ノーギ・グラップリングの練習で、テイクダウン→ダース→ヒジ関節を極める技の打ち込みを行うジョン・チョリッシュ。この打ち込みの成果が、オクタゴンで見られるダナハー直伝の華麗がテクニックだ (C) MMAPLANET
僅か2戦目でWEC&UFC通算8勝4敗のレコードを残すカスティーロと組まれたのは、それだけチョリッシュへの評価が高いという見方も成り立つ。流れるような組み技と、パンチ&サブミッションによるフィニッシュを持つチョリッシュ、荒く勢いのある打撃と高いテイクダウン能力を誇るカスティーロ。本来ならプレリミで組まれ試合ではない、実力者同士の一戦だ。
■UFC on FOX03対戦カード
<ライト級/5分5R>
ネイト・ディアズ(米国)
ジム・ミラー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・コスチェック(米国)
ジョニー・ヘンドリッグス(米国)
<ミドル級/5分3R>
ホウジマール・トキーニョ(ブラジル)
アラン・ベルチャー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
パット・ベリー(米国)
レイバー・ジョンソン(米国)
<ライト級/5分3R>
トニー・ファーガソン(米国)
マイケル・ジョンソン(米国)
<フライ級/5分3R>
ジョン・ドッドソン(米国)
ティム・エリオット(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョン・ハザウェイ(英国)
パスカル・クラウス(ドイツ)
<フライ級/5分3R>
ルイス・ガーディノー(米国)
ジョン・リネケル(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ダニー・カスティーロ(米国)
ジョン・チョリッシュ(米国)
<フェザー級/5分3R>
デニス・ベルムデス(米国)
パウロ・カーザ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ロランド・デローム(カナダ)
ニック・デニス(カナダ)
<ミドル級/5分3R>
マイク・マッセンジオ(米国)
カルロス・ヴェモラ(チェコ)