【BFC65】バンタム級T、最後の準決進出はノゲイラに
<バンタム級トーナメント準々決勝/5分3R>
ルイス・ノゲイラ(ブラジル)
Def.判定3-0:29-28,29-28,29-28
アレクシス・ヴィラ(キューバ)
左ハイを見せたヴィラに対し、ブロックし距離を測るノゲイラ。ヴィラの左フックに、ノゲイラも左を合わせようとするが、互いの拳が空を切る。スイッチからノゲイラがジャンピングニーを見せるも、これはヴィラがステップバックでかわす。飛び込みながらノゲイラが左フックを放つと、ヴィラがシングルレッグを合わせるが切られる。
ややスピードが鈍ったヴィラにノゲイラのパンチがヒットする。飛び込みに勢いがないヴィラが組みつこうとすると、ノゲイラが細かいパンチを入れていく。左から右を入れ、勢いよく追いかけるノゲイラにヴィラの右がヒットするも、続くダブルレッグは首相撲で逃れる。サウスポーから左ハイを狙ったノゲイラは、これも空振りに終わり、距離の取り合いが続く。
と、ノゲイラのローにテイクダウンを合わせようとしたヴィラは、頭が下がりすぎて逆にバックを奪われる。後方の投げで一旦は背中をつけたヴィラは印象の悪い状態で1Rを戦い終えた。
2R、細かいスイッチを繰り返しローを見せたノゲイラ。ヴィラのハイをかわし、拳を細かく回しながらフェイントを繰り返す。ノゲイラは飛びこみざまの左をヒットさせるなど、打撃でプレッシャーを与える。大きな振りのヴィラの左フックを交わしたノゲイラは、ダブルレッグでテイクダウンを奪われるも、すぐに立ち上がる。
続く打撃戦のなかでも、ダブルレッグで尻もちをつかせたヴィラ。厳しい局面をレスリングが救う。ケージを背にして立ち上がったノゲイラは、距離を取り直し右ミドルを見せる。ヴィラの左が顔面をかすめるも、ノゲイラは左フックを返し、再びプレッシャーを与える。
バランスを崩すもすぐに立ち上がったヴィラは、ノゲイラのパンチにテイクダウンを合わせる。すると、ヒールフックから体を捩じるようにしてすぐにノゲイラが立ち上がる。最後はヴィラがノゲイラをケージに押し付けた状態で2Rが終了した。
最終回、再び小刻みなステップとフェイントを繰り返すノゲイラ。左ローを決めるが、パンチのクリーンヒットは少ない。ヴィラは自ら前に出るシーンが少なくなり、カウンターのテイクダウン狙いに。左フックを当てたノゲイラだが、そのテイクダウンを警戒し深追いはしない。ヴィラも打撃で優位に立てないため、テイクダウンを取ることができない。
細かい左右のフックを続けるノゲイラが、勢いのある右ローをヒットさせる。残り2分、足の踏み込みがなく、テイクダウンを狙ったヴィラだが、顔面が下がるのみでパンチを受ける。続いて左フックを踏み込みながら、シングルレッグを仕掛けたヴィラは、一瞬だが尻もちをつかせることに成功する。
絶妙のバランスで立ち上がり、左をヒットさせたノゲイラが最終ラウンドをリードする。残り40秒を切って放ったヴィラのダブルレッグも失敗、最後はノゲイラがシングルレッグを仕掛け、ケージに押し込む。そのままタイムアップとなり、クリアテイクダウンを許さなかったノゲイラが、満面の笑みを浮かべた。ジャッジは3者とも29-28を挙げ、準決勝進出最後の一人はルイス・ノゲイラとなった。