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【BFC62】ライト級T、まずはミシェウがセミファイナルへ

2012.03.24

<ライト級トーナメント準々決勝/5分3R>
チアゴ・ミシェウ(ブラジル)
Def.判定2-1:29-28, 29-28, 28-29
ヘネ・ナサレ(ブラジル)

左ジャブを伸ばすナサレは、続いて左ローを放っていく。前に出てくるナサレに右をヒットさせたミシェウに、ナサレが組みつく。ケージにミシェウを押し込み、テイクダウンを狙うナサレは、大内刈りなど足技も織り交ぜるが、ケージを背にしたミシェウは倒れずヒザをボディに見舞っていく。

残り3分となりレフェリーがブレイクを命じ、打撃戦になるとミシェウがハイや前蹴りを駆使、遠い距離を維持しようとする。すぐに組みついたナサレは、再びミシェウをケージに押し込むも、ここは自ら離れる。すると、ミシェウは後ろ回し蹴りなど、派手な蹴り技を見せる。

今度はシングルでドライブしたナサレは、ようやくここでテイクダウンに成功。クローズドガードのミシェウは両腕を抱え込むなど、完全防御態勢からリストを掴んで三角狙いに。グリップを解いたナサレが、パウンドを落とし始めたところで1Rはタイムアップとなった。


2R、ナサレの左フックに右ストレートと前蹴りを合わせたミシェウ。その後もフロントキックを有効に使い、ナサレにテイクダウンの距離に入らせない。遠い距離から組みついても、テイクダウン奪えないナサレだったが、蹴り足を掴んでミシェウをグラウンドへ引きずり込んだ。

1R同様、背中をつけてクローズドガードを取るミシェウは、レフェリーのブレイクに助けられスタンドへ戻ると、右ストレートから、左ミドルを2発ヒットさせる。さらにミシェウは、ジャンピングニーを見舞っていく。このヒザ蹴りをキャッチされてなお、余ったほうの足でハイキックを見せ、マットに背中をつけたミシェウだが、立ち上がった直後に動きの落ちたナサレにパンチの連打+ハイキックで攻め込む。

テイクダウン狙いを続けたことで、動きの落ちたナサレ。それでもラウンド終了間際に渾身の力をこめてテイクダウンに成功、直後にラウンド終了となった。ともに肩で息をしながらケージ中央に歩を進めると、タッチグラブから最後の5分間の戦いへ。

スイッチを織り交ぜて戦うミシェウは、左ローから左ジャブ、右フックを繰り出す。疲れがより目立つナサレの追い足は少なく、テイクダウン狙いも勢いがなくなっている。そんなナサレに対し、距離を取って左右のローを見せ、ジャブを放つミシェウが、掛け逃げ的な打撃を続ける。残り2分になってテイクダウンに成功したナサレは、インサイドからパウンドを落とす。

ガードから仕掛けのないミシェウ、残り1分となりナサレはインサイドハーフから左のパウンドを連打する。さらに鉄槌を加えるナサレはトップをキープしたまま試合終了を迎えた。2Rはミシェウ、3Rはナサレ、勝負の別れ目は1R。ミシェウの打撃の手数、ミシェウのテイクダウン、どちらがジャッジの支持を得ることができるか。

結果、スプリット判定にもつれ込んだファイトは2-1で、ミシェウに凱歌が挙がり、最初の準決勝進出を決めた。

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