【UFN44】逆転判定勝ちのガステラムが、体重超過を陳謝
<キャッチウェイト/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム(米国/11位)
Def.3-0:29-28. 29-28. 29-28
ニコラス・ムサケ(スウェーデン)
左フックから右ハイを見せたムサケ。大きなステップを前後に踏むガステラムの右ジャブに左フックを被せていく。さらにワンツーと積極的なムサケは、組んでケージにガステラムを押し込む。体を入れ替えながらケージ際の攻防を続ける両者、ムサケはバックに回って前方に崩すも、そのままの勢いで前転したガステラムがトップを取る。ムサケも上を伺い、スクランブル戦から両者が立ち上る。
直後に組みついて大きなリフトからテイクダウンを奪ったムサケが、バックマウントの状態に。背中を伸ばされないよう上体をガステラムが起こすと、後方に倒れ背中を伸ばす。リストを取って防御するガステラムはそれほど危険に感じられないほど、落ち着いてRNCを防御する。残り15秒で胸を合せてトップを取ったがガステラムがパウンドを2発落すも、初回はムサケのモノとなった。
2R、ガステラムが左ストレートを伸ばす。引き続き右ジャブから左ストレートと勢いづくガステラム。ムサケのハイキックにも前進を続け、パンチのラッシュを掛ける。中央に戻り、右ハイを決めたムサケ。試合を一度落ち着かせたガステラムが、90秒が経過したところで再び距離を詰める。アッパーからフックを見せたガステラム、ムサケが右に回ると左ストレートを打ち込む。
連打からヒザ、左ミドルと前に出るガステラムに対し、ムサケも右ミドルを返す。ガステラムも左ミドルを2発蹴り込み、ムサケが下がるという展開が続く。左ストレートを受けて真っ直ぐ下がるムサケ、左ミドルから左ハイとガステラムが攻め続けた2Rだった。
勝負を決める最終回、目に力があるのはガステラムだ。すぐに組みついたムサケはバックに回る。ボディロックからバックを続けるムサケに対し、リストを取って胸を合わせたガステラムが左ハイを放つ。ガステラムは左アッパー、ムサケもここは下らない。ならばと左ハイを見せると、ムサケが間合いを外し組みついていく。態勢が2度、3度と変わるも最後はガステラムがエルボーを入れて距離を取る。
残り2分を切り、自らの左ハイでバランスを崩し尻餅をついたガステラムだが、ムサケはトップを取ることができないまま立ち上がる。ガステラムは左ミドルを入れ、左右のボディフックを打ちこむ。組みに逃げるムサケ、ケージに押し込むもガステラムが体を入れ替えて、離れ際に左を伸ばす。ガステラムはガードの上から左ハイを2発、ムサケもガードの上から右ハイ。さらにヒザ蹴りをボディに放ったところで試合はタイムアップに。ジャッジは3者とも29-28でガステラムの勝利。連勝記録を10に伸ばしたガステラムは、最初に体重を落とせなかったことを謝罪した。