【PXC44】矢地祐介 「しつこさはあるけど、ヤバいとは感じない」
【写真】計量直後の矢地祐介、落ち着いた様子で力強い言葉が聞かれた(C)MMAPLANET
27日(金・現地時間)にグアムのUOGフィールドハウスで開催されるPXC44でライアン・マルヴィヒルと対戦する矢地祐介。今回で3度目のPXC参戦となった矢地は、計量も問題なくクリア。明日の試合に向けて、意気込みを訊いた。
――矢地選手と同じ日本から出場予定だった加藤忠治選手の試合がなくなってしまいました。
「こんなことあるんですねぇ。初めて見ました、計量会場で……。でも、ずっと長い期間懸けて調整してきて、自分自身にとっても試合は発表会じゃないですけど、自分が何をできるのか楽しみだし、その発表の機会が無くなってしまうのは悔しいでしょうね。まぁ、ファイトマネーが貰えるんだし、ちょっとそこは良かったんじゃないかとは思いますけどね」
――そんな計量を終えて、今の体調はいかがですか。
「今回は食事面も自分なりに工夫してきました。体重を落しながらもハードな練習ができたので、コンディションは凄く良いです」
――日本で名前が知られていない選手と戦うことはもう当たり前のようになってきましたが、ライアン・マルヴィヒルの印象を教えてもらえますか。
「なんだろう……、組んでからの自力があるというのか、組んで流れに入ってからずっと動くことができますよね。それを3R、ずっと続けることができるので、寝技のスタミナがあるというか……。寝技が好きなんでしょうね。
しつこい感じはあります。でも、そこまでヤバいって感じはないです。俺もケージレスリングは得意だし。コテって寝かせられることはまずないです。そこで立って、スタンドで作りながら行くし、決められるところでは決めたいし。あんまり不安視している部分はないです」
【写真】矢地を破ったトビー・ミセッチにも勝利しているマルヴィヒル。寝技で強さを発揮するが、スタンドもグラウンドでも矢地は十分に勝機がある(C)MMAPLANET
――前回のカイル・レイジェス戦から、本来持つ引き出しの多さを試合で見せるようになってきたという評判です。
「ハハハハ。ずっと後手に回る試合運びだったんで。良くも悪くも勝ちに執着し過ぎていました。どうしても、籠りがちになってしまって。やっぱり攻めないと。上を目指すなら、攻めて勝たないと上って見えてこないですし。今回の試合も攻めて、自分の試合を見せたいです。
去年、トビー・ミセッチに負けた試合で雑にやっていたら負けるってことが分かりました。自分が得意だと思っていたスタンドの技術とかも、ホント、一から……基本から丁寧にやり直したんです。そこで自分のスタイルを見つけ、確立できるようになりました。そういう部分でも、あの負けは良かったと思っています」
――この試合で勝利するとPXCフェザー級王者キム・ジャンヨンへの挑戦に近づくと思います。また同時に、直ぐに日本で始まるUFCの会見では、VTJとUFCのパートナーシップが発表されフェザー級&バンタム級トーナメントの優勝者がUFCと契約するという発表があると思われます(※会見で詳細は触れらず、プレスリリースで発表された)。矢地選手はどのような形でキャリアアップさせたいという気持ちですか。
「負けないでUFCに行って、UFCで勝ち続ける選手になりたいです。ただ、どんな風にUFCに行くか厳密なプランはないです。とにかく目の前の強い相手に勝つこと。そしてベルトを巻きたいですね。それは修斗の世界王座もそうだし、PXCのベルトも獲りたいです。まぁ、日本からとかPXCからっていう拘りはないです」
――何よりも、明日マルヴィヒル戦が控えています。
「まずは絶対に明日の試合に勝つこと。あの相手に勝てば俺のランクアップになるので良い形で勝ちたいです」
■ PXC44 計量結果
<PXCウェルター級王座決定戦/5分5R>
ジョシュ・カルボ:169ポンド(76.66キロ))
ゼバスチャン・カデスタム:169.6ポンド(76.93キロ)
<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ:――ポンド(――キロ)
加藤忠治:155.6ポンド(70.58キロ)
<バンタム級/5分3R>
カイル・アグォン:135.6ポンド(61.51キロ)
トロイ・バンチャグ:135.2ポンド(61.33キロ)
<女子ストロー級/5分3R>
前澤智:111.8ポンド(50.71キロ)
コートニー・ケイシー:115.6ポンド(52.44キロ)
<フェザー級/5分3R>
ライアン・マルヴィヒル:144.3ポンド(65.45キロ)
矢地祐介:144.6ポンド(65.59キロ)
<フェザー級/5分3R>
カイル・レイジェス:145.7ポンド(66.09キロ)
ジョシュ・サピノーソ:144.6ポンド(65.59キロ)
<フライ級/5分3R>
ジョシュ・ドゥエナス:125.7ポンド(57.02キロ)
クリサント・ピットピットンゲ:126ポンド(57.15キロ)
<ウェルター級/5分3R>
キム・ハンソル:170.5ポンド(77.34キロ)
エリック・マイケル・フォート:168.4ポンド(76.39キロ)
<フライ級/5分3R>
マクレーン・アルフレッド:126.2ポンド(57.24キロ)
マーク・ヌイケ:132ポンド(59.87キロ)
<フェザー級/5分3R>
ロビン・エクラヴェア:145.1ポンド(65.82キロ)
ジェフリー・メサ:145.2ポンド(65.86キロ)