【Glory17】左ミドルを要所で決め、ミルコがミラーを判定で下す
【写真】左ミドルを要所で決めたミルコ、左ハイは決まらなかったが、しっかりと判定勝ちを手にした(C)James Law/GLORY Sports International
<ヘビー級/3分3R>
ミルコ・クロコップ(クロアチア/10位)
Def.3-0:30-27, 30-27, 29-28
ジャレル・ミラー(米国)
Glory初勝利を目指すミルコ、対するミラーは「トラッシュトークはこのスポーツの一部」と断言し、レジェンドを挑発し続けてきた。ミルコにLAのファンは大きな声援を送る。サウスポー、左へ回るミルコにミラーが右ローを入れる。ミルコは左ストレートを放ち、クリンチへ。ミラーのわきを潜って、左フックを入れたミルコだが、続く接近戦でヒザを急所に受ける。
再開後、ミラーは右ローから左ジャブを伸ばす。左を合わせるミルコは左ハイへ。ミラーがブロックし残り1分。ミルコはサイドキックから左ハイを放つも、ここも距離は合わない。ミラーは引き続き右ローからジャブを狙う。と、ミルコは鋭い左ミドルを蹴り込む。ミラーは接近戦で手数を増やすが、左フックは空振りに。ここで初回が終わった。
2R、ミラーの左ジャブから右ローに左を返すミルコだが、左フックを顔面に受ける。ミルコは再び左ミドルをヒットさせるも、ミラーは前に出て首相撲からヒザをボディに突き刺す。ミルコの左アッパー、左ローを受けてもミラーは前に出る展開が続く。コーナーにミラーを詰めたミルコが左ミドル。荒い息とともに前に出てきたミラーに左ハイ一閃、しかしこれも空振りに。最後はロープにミラーを詰めて、連打をみせたもののスピードに欠ける感は否めないミルコだった。
3R、右フックを決めたミルコ。ミラーの動きが鈍る。ミルコは左ミドルを続けるが、ミラーも持ち直して前に。とミラーの蹴りが急所に当たり、ミルコがしゃがみ込む。初回の急所への被弾と違い、やや時間を取ったミルコは再開後もクリンチが増える。頭を低くして前に出るミルコだが、手数は少ない。と左ハイでミラーがバランスを崩す。続く接近戦でミラーのヒザ蹴りがミルコの急所へ。恐ろしいまでに厳しい視線をミラーに送るミルコは、再開後に素早い左を振るっていく。前に出るミラーだが、ミルコが足を使ってサイドに回り込む。左ミドルを重ねるミルコ、残り45秒に。ミルコは左ストレートをヒット、前に出てきたミラーはヒザをボディに入れるもパンチは迫力がない。ミルコの左ハイへの観客席がわく。最後はミラーがボディへのヒザを見せたところで試合はタイムアップに。
勝負はジャッジの判断に委ねられる。ミルコの左ハイをどのようにジャッジが評価するか――裁定結果は、3-0でミルコに。1年3カ月振りにキックで勝利を手にした。