【SFL01】大会初、裁定決着はシャヒードの勝利
<ウェルター級/5分3R>
モハマド・シャヒード(インド)
Def.判定2-0:30-27、29-28、30-30
マユラ・ディッサナヤカ(スリランカ)
MMA歴3年、この試合がプロデビューというシャヒード。アマMMAは7戦7勝とのこと。スリランカの散打&柔術家で、MMA2戦2勝のマユラと対戦する。ジリジリと前に出るマユラに、シャヒードは蹴りを見せる。ローを蹴るマユラに組みついたシャヒードだが、マユラがヒザを顔面に突き上げる。
マユラは左ローを蹴り込むも、右ハイは空振りに。大きな振りのフックも空振りになるが、ローをヒットさせる。シャヒードも右ローを返すが、マユラはインサイドとアウトサイドのローを蹴り分けているのに対し、右アウトローしか蹴られていない。
左ジャブから右ローを放ったマユラに、シャヒードの左ストレートがヒットする。そのまま組みついたシャヒードはヒザ蹴りをボディに見舞う。ダブルレッグを仕掛けるシャヒードは、胸を合わせてヒザを太腿に突き当てる。このまま大きな動きがないまま1Rが終了となった。
同大会で初めて迎えた2R、マユラは左ジャブを伸ばすが、手数は多くない。シャヒードは左ミドルを連発し距離を詰めて、組みつく。ケージを掴みながら抑えるシャヒードが、右ワキを差し上げると、マユラが背中に飛びつく。
シャヒードはマユラを前方に振り落とし、トップを奪取。クローズドガードのマユラはエルボーの連打を受けてなお、両足をクローズドしたままだ。オープンになると一度は立ち上がったシャヒードだが、そのままインサイドに入りエルボーを再び落としていく。
鼻血を流すマユラは、有効なガードワークを使えない。左エルボーを連打したシャヒードが立ち上がり、マユラもそれに続いた。左ミドルに右ストレートを合わせたマユラは、続くけてフックもヒットさせる。疲れからか動きが止まった両者、このまま距離を取った状態で2Rも終了。シャヒードの明確なラウンドとなった。
最終回、左ローを放つも勢いがなくなったマユラに、シャヒードは荒いフックの連打で距離を詰める。さらにシャヒードが左ローを連続で見せるが、マユラは動きが止っている。シャヒードの左右のローに反応できないマユラ。左から右フックを放つも、逆にシャヒードの右を受ける。
マユラも左から右を打ち込むと、慌ててシャヒードが距離を取る。重いきり左右のフックを振るいながら前に出たマユラは、バランスを崩してガードへ。蹴り上げを受け、距離を取ったシャヒードを追いかけて、すぐに立ち上がったマユラが思い切りフックを振り回す。
頭を下げてパンチを受けるシャヒードは、フラフラになりパンチを振り回すマユラに背中を見せるシーンも。残り30秒、パンチを空振りにバランスを崩したマユラにシャヒードが組みつく。そのまま動かない両者、完全にガス欠状態で試合終了を迎えた。
ジャッジの裁定は、2-0でシャヒードに。MMAが生まれたばかりの両国、レベルに見合うべきものがないのは致し方ないが、5分×3Rを戦うには無理があるように感じた。