【UFC144】五味、光岡を逆転TKO、「帰ってきたゼぇ」
<ライト級5分3R>
五味隆典(日本)
Def.2R2分21秒 by TKO
光岡映二(日本)
低い姿勢で構える五味。光岡が前に出ると右を伸ばしていく。右ジャブを伸ばす五味に、光岡が組みつこうとするが、スッと距離を取る。左を伸ばす五味。光岡も左を伸ばし、差し上げテイクダウンを狙う。ヒザを見せる五味。光岡は左を振るって前に出る。
オーソで構える五味は、左を伸ばす。徐々にプレッシャーを与え前に出る五味。対する光岡は右ショートを出し、バランスを崩した五味に右フックを打ち込む。ミドルを見せた五味は、左右に動きながら間合いを読む。五味の右ローに、光岡は右フックを被せる。右ボディを放った五味に、光岡の右フックがヒットしダウン。マウントを取ろうとした光岡。前方に落されそうになると、後ろ三角へ。
右腕が伸び、タップかと思わられた五味だが、ここを踏んばり1Rが終了した。
2R、ダメージの回復具合が気になる五味は右ローを見せると、右を放っていく。打ち合いに持ち込みたい五味。右を連続で出し、両者足を止めて打ち合う。パンチの連打から、ヒザ蹴りを見せた五味だが、光岡はシングルレッグへ。耐え切った五味は、ヒザ蹴りから左右のパンチ、さらにアッパーを繰り出す。一旦距離を取った五味は、パンチからヒザを打ち込むと、これをキャッチした光岡がドライブ。背中に体重を預けた五味は、パンチをボディに打ち込み、バックへ。
亀の態勢になって、動きが止まった光岡。五味はパウンドを続けると、レフェリーが試合をストップ。1Rのピンチを乗り切り、五味が日本でUFC2勝目を挙げた。
「火の玉が帰ってきたゼぇ!」と叫んだ五味は「こういう試合になったのも、急なオファーを受けていただいた光岡選手のおかげです。感謝しています。光岡選手のパンチが重くて、心が折れかけたけど、火の玉ももう帰ってこないとね。相手がスタミナが切れてくれないかと願っていました。日本の格闘技に大きな意味のある大会だと思います。UFC最高、ヤバいね。今日のメインで同じ階級の世界戦があるんで、これらか追いついて世界を獲りたいです」と満面の笑みを浮かべて語った。