【Bellator120】ランペイジの圧力×キング・モーのグライディング
【写真】団体の顔=ランペイジ・ジャクソンに挑む、キング・モー (C)KEITHMILLS & GONGKAKUTOGI
17日(土・現地時間)、ミシシッピー州サウスヘブンのランダース・センターで行われるBellator120。エディ・アルバレスの負傷で、マイケル・チャンドラーとの3度目の正直、結着戦が流れてしまった当大会だが、それでも昨年11月の106回大会を上回る最大規模のイベントとなる。
メインに繰り上げられたのはシーズン10ライトヘビー級T決勝、ランペイジ・ジャクソン×キング・モーの一戦だ。ベラトールにとって初めてのPPV大会のメイン任されたランペイジは、本来PPVが行われる予定だった106回大会のティト・オーティズ戦が消滅した後に、ベラトール108でジョー・ベルトランを破り初陣を飾った。同時にプロモーション活動にも熱心に取り組み、シーズン10ライトヘビーTでは準決勝で元ミドル級ライトヘビー級王者クリスチャン・ムプンブをKO、今では団体の顔となっている。
対するキング・モーは鳴物入りでベラトール移籍を果たしたが、お披露目を終え2戦目となるシーズン8ライトヘビー級初戦でエマニュエル・ニュートンに敗れ、団体の顔になり損ねた。2013サマーシリーズTで敗者復活戦を与えられ再浮上も、ランペイジの初陣が流れたベラトール106でニュートンと再戦、暫定王座を賭けられた試合で再度判定負けを喫してしまう。2度目の敗者復活が同トーナメント、ミハイル・ザヤーツとの接戦をテイクダウンで制して首の皮一枚がつながっている状態だ。
プロファイターとして、結果を残し露出面でも勢いがあり、かつ団体のバックアップを受けているのは明らかにランペイジ。ただし、その試合振りは必殺の右で連続KO勝ちしているものの、かなり慎重に戦っているという印象が強い。前に出てプレッシャーこそ掛けるも、手数は決して多くない。そしてカウンターでダメージを与えると、ラッシュに出る。ヒリヒリとした殴り合いは封印、ジリジリと詰める戦いをするようになったランペイジだが、ここはPPV大会。自らのバリューを守るためにも、以前のようなスタイルに戻してくる可能性もある。
そうなるとキング・モーも何が起こるか分からない乱打戦以上に、テイクダウンのチャンスが広がる。キング・モーとすれば、倒してトップキープ。ケージに押し込むことが大切。ブーイング上等の削りに走ったファイトに、ランペイジはどれだけ気持ちを切らさないで付き合うことができるか。気持ちが切れたランペイジは脆い、そこに持っていけるかどうかがキング・モーにとって勝敗の行方を左右するキーポイントとなる。
■ Bellator 120対戦カード
<シーズン10ライトヘビー級T決勝/5分3R>
ランペイジ・ジャクソン(米国)
キング・モー(米国)
<Bellator暫定世界ライト級選手権試合/5分5R>
マイケル・チャンドラー(米国)
ウィル・ブルックス(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
アレキサンダー・シュレメンコ(ロシア)
ティト・オーティズ(米国)
<シーズン10ヘビー級T決勝/5分3R>
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
<ウェルター級/5分3R>
マイケル・ペイジ(英国)
リッキー・レイニー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
シーク・コンゴ(フランス)
エリック・スミス(米国)
<フェザー級/5分3R>
シャウブラット・シャムカラエフ(ロシア)
ファブリシオ・グェレーロ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
マイク・リッチマン(米国)
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
オースティン・リオンズ(米国)
ザック・アンダーウッド(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・フレイジャー(米国)
マイク・ウェッセル(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ベン・ブルーワー(米国)
アンディ・アーリッチ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
アンソニー・レモン(米国)
コディ・シャッフィールド(米国)
<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ホール(米国)
コルテズ・フェリア(米国)