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【UFC Fox02】デイビス、力尽きる。ラシャドが完勝

<ライト級ヘビー級/5分5R>
ラシャド・エヴァンズ(米国)
Def.判定3-0:50-45、50-45、50-45
フィル・デイビス(米国)

右へ移動しながら、左ローを見せたデイビス。続いて右ローを蹴り込む。さらに左ハイと、ラシャドの上体を反らせ、かつ前足を潰し、テイクダウン能力を削ぎにいく。続くローキックでバランスを崩したデイビスは、すぐに組みつくが、自ら距離を取る。

続くデイビスのテイクダウン狙いをがぶったラシャドは、離れ際に右を見せるも、これは届かない。左ロー、前蹴りと蹴り技を多用するデイビスは、オクタゴン中央でラシャドとパンチを交換。直後にスーパーマンパンチから組みつき、ケージにラシャドを押し込む。

ケージ際を移動し、距離を取ったラシャドは、デイビスのハイをブロックし、ローを掴んでテイクダウンを奪う。ハーフガードのデイビスは、ヒップエスケープから後方に移動し立ち上がろうとしたが、ラシャドはパスからクロスフィックスへ。両腕の自由が効かないデイビスの顔面にパンチを落とすラシャドが、デイビスが暴れてタートルポジションを取るも、クォーターにつき初回を制した。


2R、デイビスは右ハイを空振りし、右ストレートを顔面に受ける。ラシャドは左ジャブを伸ばし、打撃の交換から組み合うと、自ら距離を取る。右ローを蹴り込むデイビス。パンチのスピードでラシャドに劣るので、長いリーチを生かしたい。組みついたデイビスのボディにヒザを突き上げたラシャドが距離を取り、下がるデイビスを確認して一気に距離を詰める。

ケージにデイビスを押し込んだラシャドだが、テイクダウンには固執せず、自ら距離をとって打撃戦の間合いへ。デイビスの左に右を合わせるラシャド。デイビスが下がる場面が目立ってくる。真正面から、フェイントもなく組みつきにいくデイビスだが、ラシャドが倒されるわけもない。

続くデイビスの右ミドルをキャッチして、テイクダウンを奪ったラシャドはそのままパスに成功する。ワキを制して抑え込んだラシャドが、2Rも取った。3R、デイビスはローから試合を組み立てるも、パンチが当たらず、組みついてもがぶられてしまう。それでもシングルでケージにラシャドを押し込んだデイビスは、ここで初めてラシャドに尻餅をつかせる。ラシャドの右足を挟みこみ、右足首をコントロールしたデイビスだったが、ラシャドが立ち上がりながら腰をコントロールして、テイクダウン。

そのままバックマウントに移行したラシャド、デイビスは立ち上がり向きあうが、カレッジレスリングとMMAレスリングの違いをラシャドに見せつけられた形だ。それでもヒザを突き上げるデイビスだが、ダーティボクシングでパンチを受けると、両膝をその場についたテイクダウンを仕掛けるなど、追い込まれつつあったが、残り1分でテイクダウンを奪う。

スクランブルから、背中を見せた立ち上がったラシャドだが、デイビスはそのままバックを取り、腿にヒザを突き刺す。残り10秒で向き合ったラシャドが体勢を入れ替えたところで3Rはタイムアップとなった。

4R、未知のラウンドに臨むデイビス。インターバル中は大きく肩で息をしていたが、スタミナの残量に疑問が残る。左ジャブを伸ばすラシャドに対して左ミドルを返すデイビス。ラシャドはポイントを考えてか、無理をする素振りは見えない。前蹴りからテイクダウンを狙ったデイビス、明らかに踏み込みに力がなくなっている。

ラシャドも距離を取ったままで、左から右を伸ばすが、クリーンヒットとはならない。デイビスの右ハイを掴んだラシャドがテイクダウンを狙うも、頭が低くなりすぎがぶって立ち上がったデイビスが、ヒザを突き上げる。距離を取ったデイビス、シングルレッグで強引に前に出るも、足をコントロールし、バランスをキープしたラシャドがバックに回り込む。

立ち上がったデイビスが、向き合ってテイクダウン仕掛けると、ラシャドは距離を取る。残り10秒、粘るデイビスにアッパーを打ちこんだラシャドだが、デイビスがこのラウンドも耐え切った。

最終回、一発のパンチに逆転を掛けるしかないデイビスだが、そうなると力んで隙が増えてしまう。ラシャドは距離をとりながら、左フックを打ち込む。左ミドル、左ジャブから右を繰り出すデイビスは、自ら放ったローがヒットしてなお、バランスを崩す場面も。

ここで、右ミドルをキャッチしたラシャドがパンチを打ちこむと、デイビスは引き込むように背をマットにつける。腰を殺してパスを仕掛けるラシャドは、ここでもサイドからクロスフィックへ。体を捩じって亀の態勢になるのが精いっぱいのデイビス、バックを預けて立ち上がるも、向き合ったところでラシャドの右を受ける。

残り2分、ラシャドの右がデイビスを襲い、さらに左から右を打ち込む。スピードの差が明白な両者。デイビスのテイクダウン狙いを潰したラシャドが、腰をコントロールしてケージ際でテイクダウンを仕掛ける。首相撲からヒザを見せるデイビスだが、もう力が伝わっていない模様。

右ハイを空振りしたデイビスに、左ジャブから右を伸ばしたラシャド。最後は右フックを打ちこみ、パンチを振るいながら前進し、試合終了の時を迎えた。危なげなく25分間を戦い抜いたラシャドが、3人のジャッジが揃って50-45のフルマークをつけ完勝した。次の世界戦について尋ねられたラシャドは、「みな、その試合について聞きたがるけど、デイビス戦に集中していたので、ただジョーンズと戦うことが楽しみだよとしか言えない」と語った。

アッパーデッキの放送ブースでこの試合を視ていたジョーンズは、「ファイトは僕の人生、使命でもあるし、4月25日にラシャドと戦う日が待ちきれない」と余裕の表情を浮かべていた。

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