【TUF14】ヒザ蹴りを有効打にサイラーが判定勝利
<フェザー級/5分3R>
スティーブン・サイラー(米国)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
ジョシュ・クロプトン(米国)
左を伸ばすクロプトンが、距離を詰めようとするが、サイラーが左フックをヒットする。組みついてケージまでサイラーを押し込んだクロプトンだが、首相撲からヒザをボディに連続で受ける。
首を取られたまま、フックを返したクロプトンが距離を取ることに成功する。再び左を振りながら、前に出るクロプトンに蹴りを見せるサイラー。組みついたサイラーは首相撲で固めて、ヒザを連続で見せる。
距離を取ったクロプトンがバランスを崩したのを見て、サイラーがフランイングニーを狙う。クロプトンはこの蹴り足を掴んで、投げを見せる。立ち上がったサイラーは、身長差を生かして再び首相撲へ。
残り80秒、クロプトンが右ストレートをヒット、続いて左も当てるが、距離を詰めてきたサイラーのパンチでバランスを崩す。組みついて立て直したいクロプトンに対し、またもサイラーは首相撲へ。すぐに距離を取ったクロプトンを追いかけて、ヒザをヒットさせたサイラーが、ダブルレッグにギロチンを合わせたところでラウンドが終了した。
2R、距離を詰めるサイラーに右を放っていくクロプトン。サイラーはヒザを合わせにいくが、組みつかれてケージを背にする。ここからテイクダウを奪えず、初回と同じように首相撲に捉えられたクロプトンは、ヒザを受け続いてシングルレッグを狙われる。
体勢を起こした左右のフック&エルボーを入れたサイラー。引き続き首相撲からヒザを連続で放ちクロプトンを追い込んでいく。クロプトンを押し込むだけで、テイクダウンにつなぐことができないクロプトンに対し、サイラーは着実に首相撲からのヒザでダメージを与えていく。
このまま試合が一方的になるかと思われた刹那、クロプトンが大外刈りでテイクダウンを奪うと、思い切りパウンドを落していく。懸命にガードを取ったクロプトンが立ち上がるが、続いて右フックを受ける。首相撲からのヒザで再び攻め込むサイラーを押しのけたクロプトンだが、右フックを受ける。右を返したクロプトンだが、鼻の頭をカットしている。
終了間際にダブルレッグを仕掛けたクロプトンだが、またもサイラーがギロチンを見せてラウンド終了を迎える。最終回、左を伸ばすサイラーにクロプトンが右を打ちこんで、早々に低い姿勢からテイクダウンを狙う。ギロチンに捉えられなかったサイラーは、大内刈りでテイクダウンを奪われる。
クローズドガードを取ったサイラーは、ケージに押し込まれるが、そのまま背中をケージにつけて立ち上がろうとする。立ち上がると、首相撲の体勢に入るサイラーだが、疲れからかヒザ蹴りは序盤ほど勢いが感じられない。腰高のサイラーに、ダブルレッグを決めたクロプトンは、そのままトップをキープする。
右のエルボーを落したクロプトン、サイラーはラバーガードを見せる。巧みなガードワークで、足を抜くことを許さないサイラーは、クロプトンが体を起こしてパウンドを落とそうとした瞬間に立ち上がってスタンドへ戻る。
再びテイクダウンを狙ったクロプトンだが、ここはサイラーがケージを背にして耐える。残り10秒になり、首相撲からヒザ、テイクダウン狙いをがぶって、再びサイラーがヒザを入れたところで、タイムアップに。結果、ヒザ蹴りを有効に使ったサイラーが判定勝ちを手にした。