【Jungle F34】ジャングルファイト34リポートPart.1
26日(土・現地時間)、リオデジャネイロの19番目のUPPコミュニティであるファベーラ(=スラム)で、2003年9月より活動しているジャングルファイトの34度目の大会が開催された。
<ジャングルファイト・ライト級暫定得選手権試合/5分3R>
アドリアーノ・マルチンス(ブラジル)
Def.1R1分21秒 by KO
ネイルソン・ゴメス(ブラジル)
【写真】エリック・シウバ、パウロ・チアゴ、ユーリ・アルカンタラらがジャングルファイトからUFCに巣立っているが、マルチンスも続くことができるか (C)Marcelo Alonso
UPPコミュニティとは、2014年のサッカー・ワールドカップ、そして2016年のリオデジャネイロ五輪を前に、ブラジル政府、リオデジャネイロ州、リオデジャネイロ市が三位一体となり、ファベーラのドラッグ・ディーラーやギャングを一掃、その後の治安の維持のためにパトロール部隊であるUPPが設けられた地区を指す。
今回、ジャングルファイトが行われたマンゲイラもそんな貧民窟の一つだったが、サンバのメッカとしても有名なファベーラ。オープニングでは、しっかりとサンバが披露されてスタートを切った同大会。ヴァリッジ・イズマイウがプロモートするジャングルファイトはShooto Brazilと並ぶ、人材育成大会としてブラジルに定着している。
今大会のメインはUFC世界ヘビー級王者ジュニオール・ドスサントスのスパーリング・パートナーで、現在MMA11連勝中とネイルソン・ゴメスが、コンバッチ・チャンネルのブラジル全土へのTV中継にお披露目される試合だった。
しかし、アドリアーノ・マルチンスのパンチで、僅か81秒TKO負けを喫してしまう。「ボクシング王者に対して、誰もパンチで勝負しようとは思っていなかったはずだ。だから、テイクダウンを狙う振りをして、パンチを狙っていた。テイクダウン・ディフェンスのために腕を下げたから、顔面ががら空きになったんだ」と試合の立ち上がりを振り返るマルチンス。
そのままパウンドを落とすマルチンスに対し、一度は立ち上がったゴメスだったが、ダメージは確実に残っており、立て続けにダウンを2度奪われてTKO負けとなった。マルチンスは、これでMMA戦績は22勝6敗、ホニ・トーレスに勝利したこともあり、ビッグステージ進出が期待される。
■Jungle Fight34その他の試合結果
<ミドル級/5分3R>
バザン・ロヤス(ボリビア)
Def.1R1分13秒 by リアネイキドチョーク
ルカス・ホタ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ディエゴ・アキタ(ブラジル)
Def.3R4分31秒 by TKO
フランシスコ・シデルラン(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
マーカス・ヴィニシウス(ブラジル)
Def.1R0分36秒 by TKO
マウリシオ・ロッシ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
アリ・サントス(ブラジル)
Def.1R1分13秒by三角絞め
ドウグラス・ベルタジーニ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
シドニー・オリベイラ(ブラジル)
Def.判定3-0
ヘイナウド・ヘイス(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
ホドルフォ・ブッダ(ブラジル)
Def.1R3分07秒 by リアネイキドチョーク
ギレルモ・アレハンドロ(アルゼンチン)
<フェザー級/5分3R>
ヴィトー・ソルダォン・ヒソ(ブラジル)
Def.1R3分28秒 by キムラアームロック
ホジェリオ・RG(ブラジル)