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【ROTK】キシェンコ、ベストファイトでヨードセングライ越え

<K-1ルール72.6キロ/3分3R>
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
Def.3-0
ヨードセングライ・フェアテックス(タイ)

70 キロで戦う時と比較して、明らかに体が大きなキシェンコが、いきなり右ハイを見せる。ヨードセングライの右に、右を打ち返すキシェンコは、ミドルを受けてなお、果敢に前に出る。

キシェンコは右ボディから、左の足払いでヨードセングライを転がす。さらに左を打ちこみ、ヨードセングライの動きを止める。ヨードセングライは左ミドルを放つが、上体が堅く、再びキシェンコの足払いでバランスを崩し、左フックを受ける。

キシェンコは右ボディから、左右のフック、左の足払いでまたもヨードセングライをマットに転がせる。立ち上がったヨードセングライに、右ハイから左ストレートを連打で決めたキシェンコ。ボディから顔面へのフックでヨードセングライの動きを止めたキシェンコが、1Rをリードした。


2R、左フックをいきなりヒットさせたキシェンコは、右ストレートから左フックをヒット。前に出るヨードセングライだが、右ボディから足払い、バランスをキープしたところに左フックを受ける。

ギアを上げたヨードセングライ、足払いは食わなくなり、左ハイを蹴り込む。組んでヒザを見せたヨードセングライだが、2発目を放ち注意を受ける。それでも、勢いづいたヨードセングライは、左フックから右アッパーでキシェンコの動きを止める。

すぐに連打を打ち返したキシェンコだったが、左ハイでコーナーに詰められパンチを受ける。距離をとってパンチを打ちこむキシェンコに、左右のフックを返したヨードセングライは、笑顔を浮かべてラウンド終了を迎えた。

3R、いきなり左ミドル、左ハイを放つヨードセングライに対し、キシェンコは右ストレートを放っていく。蹴りを多用し、調子を掴んだヨードセングライは、左ハイ、左ミドル、右ローと常にプレッシャーを与えるようになる。

下る場面が目立ってきたキシェンコの蹴りを、余裕を持ってかわしたヨードセングライだが、右を受けて動きが一瞬、止まる。ここからキシェンコの反撃が始まった。左右のフックを下がりながら放つキシェンコに、ヨードセングライは左ミドルと続けるが、ボディからフックを受ける。

ハイを放つも、右ストレートで頭がのけ反ったヨードセングライ。キシェンコは一気呵成に前に出てパンチの連打で、ヨードセングライを棒立ちにさせる。右フックを打ち込み、3Rを戦い切ったキシェンコは、ラウンド終了と同時に両手を大きく広げて勝利をアピール。

そして、ジャッジの裁定は3-0でキシェンコに。2Rに盛り返され3R序盤も劣勢だったが、後ろに下がらず前に出て、パンチを打ち続けたことで見事な勝利を手にした。

「アイム・ベスト、メェ~ン。休むことなく練習してきた。これが僕のスタイル」と、たどたどしいが英語でリングアナとやりとりをしたキシェンコ、そのファイト同様直向きさが感じられた勝利者インタビューとなった。

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