【UFC FOX01】ヘビー級頂上決戦ベラスケス×ドスサントス
12日(土・現地時間)にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターでUFC on FOX「Valasquez vs Dos Santos」が開催される。米国四大ネットワークの一つで無料中継されるUFCにとって新たなステップとなる同大会は、PPVカードでも目玉となる世界ヘビー級選手権試合がメインとなっている。
【写真】挑戦者ジュニオール・ドスサントスも認めるスタミナの持ち主、UFC世界ヘビー級王者ケイン・ベラスケス。もちろん、両者とも5R前の勝利を望んでいる (C) MMAPLANET
王者ケイン・ベラスケス、挑戦者ジュニオール・ドスサントス、両者揃ってサイズやパワーだけでなくスピード+テクニックで勝負する新しいヘビー級のスタイルを構築している。リードジャブで相手を翻弄し、右ストレートというフィニッシュブローに結び付けるスタイルも酷似している。
ベラスケスは相手のジャブをヘッドスリップでかわして、自らの攻撃につなげるケースが多いが、これまでの対戦相手とドスサントスではジャブのスピードが違うので、これまでと同じペースで戦うことができるのか。ヘッドスリップが有効となれば、ドスサントスにはない足技でさらに自分のペースを掴むことができるだろう。
逆にリードジャブ戦で劣勢を強いられた場合、ヘビー級の巨体の割には低い姿勢から組みつけるテイクダウンで一気にグラウンド勝負へ持ち込む可能性もある。
そうなると柔術家でありながら、打撃で勝負をつけることができたため、ガードワークを試合で見せることがなかったドスサントスの寝技が見られるかもしれない。
実力が拮抗した両者の対戦も、打撃のみの場合は挑戦者、テイクダウンが加わると王者、寝技の攻防になると予想不可能といった試合になりそうだ。そんな両者が、9日(水・同)に記者会見を開き、以下のようなコメントを残している。
ケイン・ベラスケス
「僕たち二人はエキサイティングなスタイルの持ち主だ。退屈な試合にはならない。二人とも前に出て戦う。土曜日の試合は、ファンの望んだ試合になり、これまでになかった試合になるだろう。
僕はハードに戦うファイターを尊敬する。練習にしても試合にしても、自分には支えてくれる人々がいて、ハードなトレーニングを可能にし、試合でも懸命に戦うことができる。いつだって彼らを代表して戦っているつもりだ。そして、ファンのみんな、メキシカンのファンに感謝している」
【写真】ジュニオール・ドスサントスだけでなく、王者もノーペイTVを意識してか、舌戦は全く繰り広げられなかった(C)MMAPLANET
「凄くエキサイティングしているけど、プレッシャーは感じていない。前の試合と同じようなフィーリングだ。もの凄く大切な試合だから、楽しみたい。
ケインは信じられないスタミナの持ち主だ。そういう意味でも、ケイン・ベラスケスは現時点でナンバーワン・ヘビー級ファイターだ。この現状を土曜日に変えてしまいたい。
土曜の試合は素晴らしい一戦、凄い戦いになるだろう。多くの人がベラスケスに声援をおくるだろうけど、世界中で自分を応援してくれる人々がいる。そんな人々の声援を力に変えて戦う。
ベルトをブラジルのモノにするために全力を尽くす。5R戦う準備はできているけど、それ以前に試合は決着をつけることになるだろう」
■UFC on FOX「Velasquez vs Dos Santos」対戦カード
<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ケイン・ベラスケス(米国)
[挑戦者]ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
クレイ・グィダ(米国)
ベン・ヘンダーソン(米国)
<フェザー級/5分3R>
ダスティン・ポイエー(米国)
パウロ・ガーザ(米国)
<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国)
リカルド・ラマス(米国)
<フェザー級/5分3R>
ダマルケス・ジョンソン(米国)
クレイ・ハービソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
山本KID徳郁(日本)
ダレン・ウエノヤマ(米国)
<フェザー級/5分3R>
マッケンス・セメザー(米国)
ロベルト・ペラルタ(メキシコ)
<バンタム級/5分3R>
コール・エスコヴェド(米国)
アレックス・カセレス(米国)
<ミドル級/5分3R>
マイク・ピレース(米国)
ポール・ブレットリー(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
アーロン・ロサ(米国)
マット・ルカス(米国)