【URCC】バナリオが、ラカイのフィリピン#01を証明
5日(土・現地時間)にフィリピン、マニラ首都圏パサイのワールドトレートセンターでは、ユニバーサル・リアリティ・コンバット・チャンピオンシップ(URCC)にとって、区切りとなる20度目の主催大会が行われた。
<URCCライト級選手権試合/10分2R>
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
Def.1R2分07秒 by 腕十字
パトリック・マニカド(フィリピン)
【写真】腕十字で一本勝ちすることで、ラカイ・ウシューの強さを見せつけたホノリオ・バナリオ (C) URCC
2002年11月の旗揚げ以来、活動9年で20回のイベント開催を迎えたURCC。今大会は全10試合中、5試合が選手権試合という豪華カードが用意された。URCCはリング使用、試合タイムも1R=10分で2R制、タイトルが懸かった試合のみ2Rを終了して勝敗がつかなかった場合は、5分間の第3Rが行われている。
そのタイトルだが、MMAデビューやキャリア3戦ほどのファイターでもチャレンジャーに抜擢されるなど、さすがにアバウトさが感じられるが、それでもONE FCで活躍したエドゥアルド・フォラヤンに代表されるように、世界に打って出そうな実力者も、フィリピンから生まれようとしている。
そのフォラヤンと同じラカイ・ウシュー所属でURCCライト級王者ホノリオ・バナリオが、第4試合でパトリック・マニカドを相手に防衛戦に臨んだ。
フォラヤン同様にガードがやや低く、サイドキックを使うなど散打系のバナリオは、スピードやパワーは同僚よりも一枚落ちるが、テイクダウンをより多様するスタイルの持ち主。
この日もすぐにダックアンダーからテイクダウンを奪った。マニカドは堅いガードワークを見せ、レフェリーのブレイクによって試合はスタンドに戻る。ただし、打撃の展開でも試合を有利に進めたのは王者バナリオで、さらに2度目のテイクダウンにつなげる。
パスからサイドを取ったバナリオは、向きを入れかえようとしたマニカドからバックを奪うと、即座に腕に狙いをしぼり腕十字へ。このままマニカドからタップを奪ったバナリオが、159ポンド以下のURCCライト級王座防衛を果たした。
勝者バナリオは「長身のマニカドを相手に、その長所を消すためにグラウンドで戦おうと思っていた。そのまま寝技でフィニッシュしたかった。その通りになって、チーム・ラカイの成長を見せることができた。みんな、僕らは打撃系のファイターだと思っているけど、グラウンドでも勝てることを証明したかった」と試合を振り返っている。
169ポンド以下のURCCウェルター級王者フォラヤン、同じく129ポンド以下のURCCフライ級王者でLFCバンタム級王座決定戦トーナメント決勝進出を決めているケビン・ベリンゴンを擁するラカイ・ウシューが、フィリピン・ナンバーワンMMAジムであることは間違いなさそうだ。
■URCC20その他の試合結果
<URCC暫定バンタム級王座決定戦/10分2R>
レイドン・ロメロ(フィリピン)
Def. 1R5分27秒 by submitted by punches
ジェシー・ラフォルス(フィリピン)
<URCCライトヘビー級王座決定戦/10分2R>
ニコラス・マン(豪州)
Def. 1R4分59秒 by submitted by punches
クリスチャン・ルナ(フィリピン)
<URCCヘビー級王座決定戦/10 分2R>
イゴール・ソボラ(ウクライナ)
Def.1R0分49秒 by TKO
ライアン・パグリナワン(フィリピン)
<URCCミドル級選手権試合/10分2R>
フロリアン・サレナス(フィリピン)
Def. 1R1分42秒 by TKO
ロビン・ホセ(フィリピン)
<バンタム級/10 分2R>
ウィル・チョープ(タイ)
Def.1R3分07秒 by ギロチンチョーク
ジェルソン・エストロ(フィリピン)
<バンタム級/10分2R>
アダム・カカイ(フィリピン)
Def. 1R1分23秒 by リアネイキドチョーク
ランド・エスピノザ(フィリピン)
<バンタム級/10分2R>
アンドリュー・ベニービ(フィリピン)
Def. 1R5分37秒 by TKO
スルピアノ・ラウリオJr(フィリピン)
<URCCクルーザー級王座決定戦/10 分2R>
ピート・ブルックス(フィリピン)
Def.1R1分13秒 by submitted by punches
フランク・ナバーロ(フィリピン)
<フライ級/10分2R>
ロデル・オライス(フィリピン)
Def.1R 5分27秒by submitted by punches
ジルマー・タンガヤン(フィリピン)