【URCC】フィリピン=アジア最長MMAプロモーション??
【写真】29歳でキャリア3勝0敗のフロリアン・サレナス。サブミッションスポーツ・フィリピン所属のファイターがGnPでホセを圧倒する(C)URCC
URCC20が5日(土・現地時間)にフィリピン、パサイのワールドトレートセンターで開催され、5つのタイトルマッチが組まれた。ここではミドル級選手権試合と、メインのバンタム級暫定王座決定戦の模様をお伝えしたい。
<URCCミドル級選手権試合/10分2R>
フロリアン・サレナス(フィリピン)
Def. 1R1分42秒 by TKO
ロビン・ホセ(フィリピン)
ブラジリアン柔術紫帯のURCCミドル級(※179ポンド以下)王者フロリアン・サレナスは、ロビン・ホセを挑戦者に迎えたこの試合で、ムエタイの進歩ぶりを大いに見せつけることになった。
ムエタイがベースのホセに対し、グラウンドへの移行を急ぐことなく打撃で応戦。そのままの流れで試合がグラウンドへ移ると、ここでも過去2試合のように絞め技でなくパウンドで勝負をほぼ決める。立ち上がったサレナスは、そのままボディにサッカーボール・キックを見舞い、TKO勝ちを決めている。
「過去2試合はサブミッションで試合を決めたが、プロモーターからエキサイティングな試合を求められていたので、関節技ではなく打撃で試合を終えたかった。だから立ち上がってサッカーボール・キックを出したんだ」と、キャリア3戦の王者は試合を振り返った。
<URCCバンタム級王座決定戦/10分2R>
レイドン・ロメロ(フィリピン)
Def. 1R5分27秒 by submitted by punches
ジェシー・ラフォルス(フィリピン)
【写真】ガードを取る4勝1敗のレイドン・ロメロが、トップから攻める6勝2敗のジェシー・ラフォルスを破り暫定王座に。暫定のつかない王者はグアムのジャスティン・クルーズだ (C) URCC
ラフォルスが幾度なくテイクダウンを奪うが、そのたびにロメロがエスケープするという展開が続いた。フライ級王者ケビン・ベリンゴンの代役出場となったロメロは、腕十字を極められそうになるも、ここは力づくで技を解くことに成功した。
腕十字を極め切れなかったラフォルスは、ここで一気にペースダウン。トップを奪ったロメロは、そのままマウントの態勢になると、そのままパウンドでTKO勝ちを収めた。
「彼のファイトを研究していたので、こうなると思っていた。ラフォルス対策はバッチリだった。彼は疲れていたけど、最後まで力強かった。多くのファンの前でタイトルが獲れたことが嬉しい」と、ロメロは試合を振り返っている。
ライトヘビー級(189ポンド)からクルーザー級(199ポンド)、そしてヘビー級(209ポンド)と3つの階級で王座決定戦を行ったURCCのオーナー=アルヴィン・アギラーは、「2002年から活動を始め、来年でPRIDEの活動期間を抜くことになる。URCCはアジアのMMAイベントで最も長期間、活動している団体になる」と、意気揚々と語っているが、日本の修斗、パンクラス、DEEPのことは頭に入っていない、ポジティブでラテンなプロモーターだ。
■URCC20その他の試合結果
<URCCライトヘビー級王座決定戦/10分2R>
ニコラス・マン(豪州)
Def. 1R4分59秒 by submitted by punches
クリスチャン・ルナ(フィリピン)
<URCCヘビー級王座決定戦/10 分2R>
イゴール・ソボラ(ウクライナ)
Def.1R0分49秒 by TKO
ライアン・パグリナワン(フィリピン)
<バンタム級/10 分2R>
ウィル・チョープ(タイ)
Def.1R3分07秒 by ギロチンチョーク
ジェルソン・エストロ(フィリピン)
<バンタム級/10分2R>
アダム・カカイ(フィリピン)
Def. 1R1分23秒 by リアネイキドチョーク
ランド・エスピノザ(フィリピン)
<URCCライト級選手権試合/10 分2R>
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)
Def.1R2分07秒 by 腕十字
パトリック・マニカド(フィリピン)
<バンタム級/10分2R>
アンドリュー・ベニービ(フィリピン)
Def. 1R5分37秒 by TKO
スルピアノ・ラウリオJr(フィリピン)
<URCCクルーザー級王座決定戦/10 分2R>
ピート・ブルックス(フィリピン)
Def.1R1分13秒 by submitted by punches
フランク・ナバーロ(フィリピン)
<フライ級/10分2R>
ロデル・オライス(フィリピン)
Def.1R 5分27秒 by submitted by punches
ジルマー・タンガヤン(フィリピン)