【UFC LIVE】1年3カ月前の因縁、ワイマン勝利で決着
<ライト級/5分3R>
マット・ワイマン(米国)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
マック・ダンジグ(米国)
昨年6月のUFC115で対戦している両者。この時は、ワイマンのギロチンチョークに、ダンジグが失神したと判断され、レフェリーストップに。敗れたダンジグは「レフェリーに反応すると極められてしまうから」と無反応だった理由を語った。
1年3カ月前の因縁、その決着戦。まずは左ローを繰り出したワイマンが、前に出て右フックを振るう。そのまま組みついたワイマンに対し、ダンジグはヒザを突き上げ、逆にケージに押し込んでいく。離れ際、ダンジグのハイキックをキャッチしてワイマンがテイクダウンを奪った。
立ち上がりざまに首をコントロールするダンジグは、ワイマンのシングルレッグを潰してギロチン。首を引き抜かれると、ショートフックを連打する。ワイマンは組まれた状態でヒジを見せ、距離を取る。左から右を見せて前に出たワイマンに対し、体を入れかえたダンジグが右フックを見せる。
オクタゴン中央での首相撲の展開から、離れたところで右を伸ばしたワイマン。思い切りエルボーを振るうが、これは空振りに。ダンジグのボディの連打に、ワイマンがニーを返すと、ダンジグが体を固め距離を取る。追いかけてのパンチから、左右のエルボーを入れると、ダンジグが鼻血を流す。
ダンジグのミドルに右フックを打ち込んだワイマンは、残り20秒となり右フックからシングルレッグを仕掛けるも、ダンジグはテイクダウンを許さないまま1Rを戦い終えた。
2R、右ボディから右ロー、さらに右フックで前に出るワイマン。組みついたダンジグが、ケージに押し込むも、エルボーを受けて自ら距離を取る。
左ボディから距離を詰めるワイマンだが、ダンジグが腰をコントロールしてテイクダウンを奪う。パスをしたダンジグに、ワイマンが足を戻し、三角絞めを仕掛ける。そのまま腕十字に移行したワイマン。ダンジグの右腕が伸び、歪な方向へ曲がる。
体重を前方に置き、ヒジを引き抜いたダンジグが、パウンドで逆襲に出る。ダンジクはハーフでトップをキープするも、ワイマンがキムラアームロックへ。ここも凌いだダンジクの鉄槌で、やや消耗した表情を見せたワイマン。スタンドに戻ると、ダンジグのショートのパンチが彼の顔面を捉える。
距離ができると、打撃はワイマンが優勢となり、近づくとダンジグ。スタミナはダンジグが上回っているか、ワイマンのテイクダウン狙いを切って逆にケージに押し込む。ワイマンが左のエルボーを2発見せたところで2Rが終了となる。
最終回、打撃を果敢に繰り出すワイマンだが、ガードが下がり、体が流れる。それでも右をヒットさせダンジグをケージ際に追い込むと、左右のエルボーを打ち込んでいく。態勢を入れかえたダンジグだが、再びケージに押し込まれエルボーを受ける。
左右のフックを返し距離を取ったダンジグが、ワイマンのテイクダウン狙いを切る。首相撲からエルボーを見せるワイマン。ダンジグをケージに押し込んでパンチの連打からテイクダウンへ。
これを切ったダンジグ、背中をマットにつけたワイマンにパウンドを落とし、バックから顔面にショートレンジのパンチを集中する。そのままバックに飛び乗ったダンジグだが、前方に振り子落される。
ハーフを取るダンジグに、ワイマンは右エルボーを連続で落とす。クローズドガードに戻したダンジグは、ケージに押し込まれエルボーを継続的に受けてしまう。スタミナ勝負となった最終ラウンド、立ち上がったダンジグが左エルボーを見せる。頭をつけてエルボーを交換する両者、残り10秒でワイマンがテイクダウンを仕掛けるが、ここでダンジグが飛びつきガードからギロチンへ。
最後まで攻める姿勢を見せ続けた両者だが、ジャッジの裁定は3者とも29-28でワイマンを支持し、激戦に終止符を打った。