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【BFC52】打撃で圧倒プリンドル、最後はマウント奪取

2011.10.02

Prindle<ヘビー級トーナメント準々決勝/5分3R>
エリック・プリンドル(米国)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
エイブ・ワグナー(米国)

【写真】プリンドルの打撃で、寝技で対抗したワグナー。しかし、最後はプリンドルがマウントを奪取し判定勝ちを手にした(C)KEITH MILLS

軍のボクシング王者になった経験を持つハードパンチャー、エリック・ブリンドルは、勢いをつけて前に出るが、ワグナーがサークリングでかわしていく。パンチを伸ばし、組み付いて首相撲からヒザを突き上げたプリンドルだが、当たりは浅い。プリンドルのローをキャッチしてワグナーがテイクダウンを奪うと、そのままサイドへ。

ワグナーはそのままマウントを奪取し、パンチを落す。プリンドルは暴れるが、手を広げてバランスをキープしたワグナーは、勢いよくパウンドを落していく。プリンドルはブリッジしながら背中に乗ってきたワグナーを前方に落し、リバーサルに成功すると鉄槌を落す。


ケージに詰められたワグナーは、足だけでシザーススイープのような仕掛けを見せるが、ブリンドルは立ち上がって、再びインサイドに飛び込んで右パウンドを落していく。ワグナーは腕十字を仕掛け、そのままトップを奪いスタンドへ。プリンドルは左ボディフックを見せて、左右のフックを打ち込む。

前蹴りから距離を詰めたプリンドルに対し、ワグナーの左右のパンチがヒットし、さらにヒザ蹴りで叩きこまれるとプリントルの動きが落ちる。プリンドルはパンチを返し、反対に首相撲からヒザを突き上げて1Rを戦い切る。

2R、ワキを差したプリンドルは右ヒザを突き上げ、一旦距離を取ると左フックをヒットさせる。続けて左フック、右ローを見せたワグナーに対し、さらに左を重ねていく。

ワグナーが組み付いても、首相撲からヒザ、ボディフックを繰り返すプリンドル。前に出たプリンドルは左フックからヒザ蹴りを見せ、距離を詰めて右ボディフックを連打する。プリンドルは左を伸ばし、首相撲からのヒザ蹴りにつなげる。

ワグナーの首相撲に対してボディを連打したプリンドルは、反対にヒザ蹴りをワグナーに突き上げ、試合は再び打撃の間合いに。直後にプリンドルの左フックでワグナーがバランスを崩し、マウントを奪われる。ワグナーが足を戻し、潜ろうとすると、プリンドルは後方にバランスを崩して転がる。

この隙にワグナーはすぐに立ち上がろうとするが、スタミナが残っておらず、プリンドルが先に立ち上がってトップをキープする。サイドからアームロックを仕掛けたプリンドル。腕を引抜いて起き上がるとシングルを仕掛けたワグナーだが、プリンドルが倒れないんとみるや、引き込んでヒールフックを仕掛けたが、これも極めきれず、試合は最終ラウンドへ。

ローを蹴り込んだプリンデルは、ワグナーのパンチを受け、仕切り直す。残り3分30秒、ここまで打撃で優勢だったプリンデルがテイクダウンに成功し、意外にも巧みなトップキープを披露する。サイドから鉄槌を落したプリンドルは、残り1分近くとなってマウントへ。

左右のパウンドを落すプリンドル。残り時間は1分を切り、ワグナーはプリンドルの強烈なパウンドを受け続け、何とか時間切れまで耐えきったが、判定で勝ち目はなかった。

「賞金を逃すと、ワイフに許してもらえない」とユーモアたっぷりに語ったプリンデルが、ワグナーの組み技を封じ込んで、準決勝進出を決めた。

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