【IT’S SHOWTIME】MAXトーナメント以外も世界戦&新鋭etc
24日(土・現地時間)、ベルギーのブリュッセルで行われるIT’S SHOWTIME53のメインは、当然は「Fast & Furious 70 maxトーナメント」だが、今大会では世界戦も含め、この他3試合がラインアップされている。
【写真】地元人気の高いマラット・グリゴリアン、IT’S SHOWTIME首脳の好みは明らかに世界王者リドンよりも、彼のほうだ(C) BEN PONTIER/EFN
トーナメントより1階級重い73キロのワンマッチに地元ベルギーから、マラット・グリゴリアンが出場し、同じベルギーのヤシン・バイタールと対戦する。
3月のベルギー大会で、セビリアーノ・リーセルをTKOで下したマラットは、ボクシングを得意としたキックボクサー。ボディブローなどテクニカルかつパワーのある一撃を持つ。
5月14日のリヨン大会では、IT’S SHOWTIME73kg級世界王座決定戦で、ムエタイ流のヨハン・リドンに敗れている。欧州キック界最大のイベントで、マラットに期待されているのはKO。対戦相手のバイタールは、動き回ってコツコツと攻撃を当てていくタイプのファイターだけに、得意のボディをジワリと効かせたい。
メインにならない――そんな試合順が定位置となっている77キロ級世界選手権試合だ。世界王者オーテム・レヴィンは、オランダ期待の新鋭ロシオ・オズグニの顔面に前蹴りを決め、昨年3月に王者となっている。対する挑戦者のマルセル・グローエンハートは、バダ・ハリの所属するマイクスジムのホープで、破壊力のある攻撃を持つファイター。グローエンハートの動きが、ドタバタせずにリズムに乗るようなことがあれば、王座交代の可能性が高まる。
【写真】現在It’s Showtimeの世界王者はオランダ3人、ドイツ、ロシア、フランス、タイ、スペインに散らばっており(彼ら流の国籍だとコンゴが2名、アルメニア、エジプト、ロシア、フランス、タイ、スペインとなる)、レヴィンはロシア人王者だ(C) BEN PONTIER/EFN
セミのヘビー級のモイセス・バウテ×ルステミ・クレシュニクは、KO必至の対戦だ。スペインのバウテは、踏み込んでフックを打つ名手で、一発KOの威力を持つ。対戦相手のルステミ・クレシュニクは、2009年10月24日にリコ・ヴァーホーベンを判定で下し、その力をアピールした。
現世界王者ヘスディ・カラケスとの対戦もあり、敗れはしたが、強烈なフックやバックスピンキックをヒットさせるなど、技術も持っている。パワーがありつつ、器用な面を併せ持つクレシュニクは、ヘビー級戦線をかき回す存在になるためにも、バウテ戦KO勝ちはデフォルトだ。
■IT’S SHOWTIME対戦カード
<トーナメント決勝級/3分3R>
<ヘビー級/3分3R>
モイセス・バウテ(スペイン)
ルステミ・クレシュニッチ(ベルギー)
<トーナメント準決勝級/3分3R>
<トーナメント準決勝級/3分3R>
<IT’S SHOWTIME 77キロ級MAX世界選手権試合/3分5R>
マルセル・グローエンハート(オランダ)
オーテム・レヴィン(ロシア)
<73キロ/3分3R>
マラット・グリゴリアン(ベルギー)
ヤシン・バイタール(ベルギー)
<トーナメント準々決勝/3分5R>
ロビン・ファン・ロスマーレン(オランダ)
シャヒッド・エルハジ(オランダ)
<トーナメント準々決勝/3分3R>
ムラット・ディレッキー(ベルギー)
クリス・ンギンビ(オランダ)
<トーナメント準々決勝/3分3R>
アンディ・サワー(オランダ)
ハルート・グリゴリアン(ベルギー)
<トーナメント準々決勝/3分5R>
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
ガーゴ・ドラゴ(オランダ)