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【BFC50】ミドル級Tは東欧×北米×伯剌西爾、三巴

2011.09.17

Shlemenkoベラトール・シーズン5、第2週=BFC50は17日(土・現地時間)にフロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノで開催される。先週のウェルター級トーナメントに続き、今大会はミドル級トーナメント準々決勝4試合が組まれている。

【写真】ベラトールで経験を積むたびに、豪快な打撃攻撃が目立ってきたシュレメンコ。故にガレシッチとの勝負は何が起こるか予想が難しいか (C) KEITH MILLS

出場8選手の通算戦績は119勝23敗、勝利のうち3分の1に当たる40勝(7敗)をアレキサンダー・シュレメンコが挙げている。シュレメンコはシーズン2ミドル級トーナメント優勝者で、既にBFC世界ミドル級王者ヘクター・ロンバードへの挑戦経験を持つ。

そのシュレメンコの対戦相手はPRIDE、HERO’S、そしてDREAMと一貫してジャパニーズ・メジャーで戦い続けてきたセルグ・ベンケイ・ガラシッチだ。打撃をベースとした、KOパワーを持った者同士の対戦。ネームバリュー的にも初戦で戦わせるのは首を傾げたくなるマッチメイクだが、多分に米国人ファイターを決勝に残す必要性をBFCも考慮してのものだと思われる……。


Baker【写真】今年の5月にジョー・リッグスをTKOで下したベイカーは、ケージのなかでプロポーズをし、話題になっている(C) KEITH MILLS

シュレメンコがシーズン2優勝者なら、そのシュレメンコに決勝で敗れたブライアン・ベイカー、そして準決勝で敗れたジャレット・ヘスが、いきなり準々決勝で戦うことになった。レスリング・ベースのヘスの戦績は12勝2敗、シーズン1では現王者に続き、トーナメント準優勝だった。

一方のベイカーも15勝2敗のキャリアを誇り、シュレメンコ以外に喫した敗北の相手はチェール・ソネンで、BFCではジェレミー・ホーンやジョー・リッグスといった実力者だ。共に穴の少ないファイターだが、どちらかといえば剛の動きのヘス、柔の動きのベイカーという印象が強く、短期決戦ならヘス、長引くとベイカーという見方が成り立つのではないだろうか。

この他はトーナメント初出場となるファイターが4人。サム・アルヴィーはシーズン4中に、同トーナメントの出場権を賭けてカール・アモゾウと戦い勝利して、ヴィトー・ヴィアナ戦に挑む。ヴィアナは元はアリアンシ柔術所属でファービオ・グージェウの指導を受けたブラジリアン柔術の実力者だ。

Viana【写真】04年10月のヴィトー・ヴィアナのMMAデビュー戦は修斗ブラジル。同じブラジルのFury FC、オランダのBeast of the Eastなどを経て、ラスベガスへ。今回が北米メジャー初陣となる (C) MARCELO ALONSO

黒帯でもコパドムンド(=ワールドカップ)を制しているヴィアナは、現在ラスベガス在住でヴァンジ・ファイトチームで柔術のインストラクターを務める。その傍ら、MMAにも継続参戦し、10勝1敗という結果を残している。

残りの二人は、ビクトー・オドネルとブライアン・ロジャーズの二人。10勝2敗のオドネルと、7勝2敗のブライアン・ロジャーズ、他のファイターの実績を考えると、この両者こそ枠を振り分けられるべき存在だったと思われるが、果たしてトーナメントの行方は。

ズバリ、本命はベーカー、対抗はシュレメンコ×ガレシッチの勝者、穴がヴィアナと見た。また、アンダーカードではATTの柔術コーチ、マルコ・パフンビーニャの試合も組まれており、こちらも結果が気になるファイトとなる。

■BFC50 主な対戦カード

<ミドル級トーナメント準々決勝/5分3R>
アレキサンダー・シェレメンコ(ロシア)
セルグ・ガラシッチ(クロアチア)

<ミドル級トーナメント準々決勝/5分3R>
ブライアン・ベイカー(米国)
ジャレッド・ヘス(米国)

<ミドル級トーナメント準々決勝/5分3R>
ブライアン・ロジャーズ(米国)
ビクトー・オドネル(米国)

<ミドル級トーナメント準々決勝/5分3R>
ヴィトー・ヴィアナ(ブラジル)
サム・アルヴィー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブレット・クーパー(米国)
ヴァルディール・アラウージョ(米国)

<140ポンド契約/5分3R>
マルコ・パフンピーニャ(ブラジル)
シャウ・ボボニス(米国)

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