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【Challengers】ビル・クーパー、ストライクフォース初陣

the grillラスベガスのパームス・カジノ・リゾート内ザ・パールで22日(金・現地時間)に行われるStrikeforce Challengers。メインイベントはウェルター級のロジャー・ボウリング×ボビー・ヴォルカー。この他、Showtime中継枠にはストライクフォースらしく、女子戦が組まれているが、ノンTVカードにちょっと気になるファイターが出場している。

【写真】プロMMAは2戦目、マカ・ワトソンと対戦するビル・クーパーだが、コンペティションキャリアは相当なものがある (C) MMAPLANET

ビル・クーパー、MMAファンにとってはプロキャリア1戦1勝のファイターでしかないが、柔術、グラップリングを嗜むものにとっては、特別な存在だ。1987年5月6日生まれの24歳、若いと捉えられる年齢だが、彼を知る多くの者が「もう、そんな年になったか」という台詞を吐くに違いない。

サンタバーバラのパラゴン柔術に属していた彼は、4歳年長のディープガードの名手ジェフ・グローバーとともにハイスクール時代からカリフォルニアで突出した活躍を見せていた。ムラサキ帯時代からクロン・グレイシーのライバルとして活躍し、毎週のように柔術、ノーギ・トーナメントに出場、自らの階級と無差別級で結果を残してきた。


ガードワークを厭わないが、ルールによってトップからの攻めを見せるビルは、師匠ヒカルド・ミラー・フランジーニャの教えを忠実に守り、常に一本を狙うスタイルで観客席からの指示も高い。黒帯を巻くようになってからは、さすがにブラジルの真のトップの壁は厚く、世界大会ではベスト8進出が現実的な目標になっているが、ノーギ世界大会では第1回大会でジェフ・モンソンに次ぎ無差別級で2位、表彰台に立っている。

柔術大会で、下着を吐かず、道着の下がいわゆるフリ○ン状態で出場し、失格になるなど、ユニークなエピソードにも事欠かないビルは、2008年からアマチュアMMA大会=Tuff-N-Uff(タフイナフ)でエルボーなしのMMAを経験してきた。

課題が打撃にあることは間違いないが、18歳の頃からキックボクシングの練習はしており、これまでは打撃を掻い潜ってテイクダウンから勝負を決めてきた。ビル・ザ・グリル・クーパーが、MMAでどれだけ結果を残せるか分からないが、アンダーカードとはいえ彼を出場させるチャレンジャーズ、今後はアンダーカードへの注目度も高まりそうだ。

■SFC主な対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ロジャー・ボウリング(米国)
ボビー・ヴォルカー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィン・コール(米国)
レイバー・ジョンソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョー・ケイソン(米国)
オヴァンス・サンプルー(ハイチ)

<女子ウェルター級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
サラ・カウフマン(カナダ)

<ミドル級/5分3R>
ロナルド・スターリング(米国)
アドラン・アマゴフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
マカ・ワトソン(米国)
ビル・クーパー(米国)

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