噛み合わないアリスター×ベルドゥム、ジョシュは一本勝ち
6月18日(土・現地時間)、米国テキサス州ダラスのアメリカンエアラインズ・センターでは、Strikeforce「Overeem vs Werdum」が開催された。
2月のイーストラザフォード大会で開幕したヘビー級ワールドグランプリは、皇帝エメリヤーエンコ・ヒョードルが、アントニオ・シウバに敗れるというショッキングな結果が待っていた。あれから4ヶ月。ストライクフォースがズッファ傘下になるという大きな体制変更もあったが、今大会では、アリスター・オーフレイム×ファブリシオ・ベルドゥム、ジョシュ・バーネット×ブレッド・ロジャース戦の他、プレリミナリーマッチでもライト級好カード=KJ・ヌーン×ホルヘ・マスヴィダル、JZ・カバウカンチ×ジャスティン・ウィルコックス戦が組まれるなど(出場予定のジナ・カラーノが欠場し、KJ×マスヴィダル戦はメインカードに繰り上がった)、UFCを彷彿とさせるシビアなラインナップとなった。
メインのヘビー級WGPは、立ち技に付き合わないベルドゥムと、寝技に付き合わないアリスターという両者の思惑がハッキリと分かれる展開となり、最後まで両者の攻防は全く噛み合わないまま終了、判定ではアリスターが判定勝ちという結果に。もう一方のWGPは、序盤でロジャースからテイクダウンを奪ったジョシュが横綱相撲ともいえるポジションキープで圧倒的有利に攻め続けると、2Rには相手の勢いを利用するようにトップを奪うと、マウントから肩固めで一本勝ち。危なげない試合展開で準決勝進出を決めた。
また、155ポンドのライト級戦は初めてとなるKJが、マスヴィダルと対戦するも、ボクシングに特化した頭を下げるスタイルが完全に裏目となった。初回からマスヴィダルのヒザ蹴りをかすめ流血するビハインドを背負うと、2R以降も、マスヴィダルにテイクダウンを許すなど、熱戦を繰り広げながらも、劣勢を挽回するには至らず、最後はマスヴィダルが判定勝利を挙げ、王者ギルバート・メレンデスへの挑戦に一歩駒を進める格好となった。
さらに、JZ×ウィルコックスの一戦は、ウィルコックスが右を放った際、JZの指が目に入ったとしてしゃがみ込み、ドクターは試合続行不可能と判断、試合はノーコンテストとなり、ズッファも再戦を組むしかない消化不良の結果となってしまった。
・Strikeforce Overeem vs Werdum 主要試合結果&レポート!!
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