この星の格闘技を追いかける

【RWS】ペッシラーとラジャ王座統一戦。大﨑孔稀「相手のムエタイに自分のキックボクシングを当てる」

【写真】ラジャの王座統一戦というシチュエーションはもちろん、ペッシラーに勝つことにも価値を見出している大﨑だ(C)TAKUMI NAKAMURA

10日(土・現地時間)タイはバンコクのラジャダムナンスタジアムで開催される「RWS KNOCKTOBERFEST」にて、大﨑孔稀が同スタジアム認定スーパーバンタム級(55.3キロ)王座統一戦でペッシラー・ウォー・ウラチャーと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

大﨑は今年3月に志朗を下して、RISE世界バンタム級(55キロ)王座を戴冠。6月にペッシラーが持つラジャのスーパーバンタム級王座に挑戦予定だったが、ペッシラーが欠場。チャイトーン・ウォー・ウラチャーとの暫定王座決定戦が組まれ、大﨑が1RKO勝利で暫定王座に就いた。そして今大会で王座統一戦という形でペッシラーと仕切り直しの一戦が組まれた。

対戦相手も含めて前回6月以上のビッグマッチに臨む大﨑だが、現地入りしたあとのインタビューでは「本当にめちゃくちゃ試合が楽しみなんですよ」と語った。


ムエタイの練習をしているとはいえ、ムエタイで戦うわけじゃない。大事なことはキックボクシングの部分

──試合3日前のインタビューありがとうございます(取材日は7日)。タイに入ってからの調整はいかがですか。

「前回6月もタイで試合をやっているので(チャイトーンと暫定王座決定戦で対戦して1RKO勝利)、前回の感覚のまま今回もやれている状況なので、そんなに苦もなく過ごせていると思います」

──2試合連続でRWSでムエタイルールで戦うことになりましたが、やりやすい部分もありますか。

「6月の試合が終わったあと、すぐ統一戦が決まるかもという話だったので、継続してムエタイの練習をやっていたので、キックルールの試合を挟んでないことは大きいかなと思います」

──6月のチャイトーン戦はかなり久々のムエタイルールでしたが、やはり難しさはありましたか。

「チャイトーン選手の上手さなのかもしれないんですけど、あんなにガッツリヒジをもらうのも久々でした(苦笑)。そういう意味で、ディフェンス面の感覚はムエタイルールをやっていた頃とは少し違う感覚だったなと思います」

──こういうタイミングでヒジが来るのかという感覚だったのでしょうか。

「あれはチャイトーン選手がめちゃくちゃ上手かったですね。チャイトーン選手はサウスポーだったので、僕が左ミドルを受ける展開だったんですけど、左のミドルのフェイントで足を上げて踏み込みながら左の縦ヒジを打ってきて。距離感の違いだったり、自分が思っていた感覚とは違いましたね」

──ムエタイルールの練習を続けて、感覚が戻ってきた部分もありますか。

「ムエタイの練習をしているとはいえ、ムエタイで戦うわけじゃないので、相手のムエタイに自分のキックボクシングのスタイルを当てて、どうフィニッシュまで行けるか。そこを練習してきた部分があるので、前回以上にいい感覚の部分はあるかなと思います」

──変にムエタイを意識しすぎて、自分本来のスタイルを崩さないようにしているんですね。

「あくまで大事なことはキックボクシングの部分だと思っているし、今さら2~3カ月ムエタイの練習をやったとしても、ずっとムエタイをやってきた選手には敵わないと思っています。むしろ自分のキックボクシングをムエタイの相手の攻略法として当てはめていける時間が伸びたという部分では、より倒せる確率が上がったと思っています」

──そういった意味では大﨑選手のキックボクシングのスキルは間違いなく上がっていると思うので、そこを活かしたムエタイ攻略法のレベルも上がっていると思います。

「それプラス前回試合でやってみた感覚もありますし、出来ていた部分と出来ていなかった部分が自分の中でもあるので、ペッシラー選手は前回対戦したチャイトーン選手よりも強い選手ではありますが、前回一度ムエタイルールをやったアドバンテージはめちゃくちゃ大きいかなというのはありますね」

どのぐらいペッシラー選手が強いのか、僕の打撃がどこまで通用するのか…色んな要素を含めて楽しみです

──改めて対戦相手=正規王者のペッシラーにはどんな印象を持っていますか。

「最近の試合を見ると気持ちが強いなという印象で、パンチ、ヒジ、ヒザ……でガツガツくるイケイケのサウスポーだと思います。すごく自分に自信があるんだなと思いますし、僕とは噛み合うんじゃないかなと思います」

――ガンガン来る分、大﨑選手にとってリスクがある半面、攻撃するチャンスも増えるのではないでしょうか。

「そうですね。オフェンス重視になるとカウンターのディフェンスという部分は疎かになると思うので、そういうところを突いて、いろんな技を散らしをしながら突破口を見つけられればいいなと思っています」

──6日に記者会見も行われましたが、今大会にはタイ以外の国の選手も多く出場していて、RWSの規模の大きさを感じていますか。

「前回もそうだったんですけど、会場がめちゃくちゃアウェイになるのかなと思っていたらそうでもなくて。客席もタイ人ばかりじゃなくて海外の方が多いので、特定の誰かを応援するというよりも試合そのものを楽しんでいる方が多い印象でした。お客さんに試合を楽しんでもらえた感覚もあったので、ここでしっかり自分を見せて、自分をアピールしたいしたい気持ちがありますね。昔僕もタイで試合をしたことがあるんですけど、当時の会場はタイ人のギャンブラーだけが盛り上がっていた記憶があるので、そういう部分ではイベントそのものがグローバルになっているなと思います」

──改めて統一戦に臨む心境を聞かせてください。

「本当にやるしかないという気持ちだし、ただただ正規王者のペッシラー選手に勝って自分の強さを証明したいというのが一番です。強いヤツに勝って僕の名前を世界に知らしめたいと思います」

──当然ベルトは大きなものですが、今回はペッシラーに勝つことに意味を感じているようですね。

「本当にめちゃくちゃ試合が楽しみなんですよ。試合が始まってペッシラー選手から何を感じるのか、どのぐらいペッシラー選手が強いのか、僕の打撃がどこまでペッシラー選手に通用するのか…そういう色んな要素を含めて楽しみです」

──日本からも多くのファンが大﨑選手の勝利を願っています。ファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「皆さんが求めている結果を必ず残します。そしてそれ以上のものを見せたい…必ず見せますので、日本では遅い時間になると思いますが、応援よろしくお願いします」

■視聴方法(予定)
10月10日(土・日本時間)
午後9時10分~DAZN、ABEMA de DAZN

■RWS KNOCKTOBERFEST対戦カード

<ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級(55.3キロ)王座統一戦/3分5R>
[正規王者]ペッシラー・ウォー・ウラチャー(タイ)
[暫定王者]大﨑孔稀(日本)

<ラジャダムナンスタジアム認定ライト級(61.2キロ)選手権試合/3分5R>
[王者]イゴール・ベクレフ(ロシア)
[挑戦者]中村寛(日本)

PR
PR

関連記事

Movie