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【DWCS S10 Ep09】RTUからDWCSへ、宮口龍鳳「自分を信じて殺るか殺られるかの殴り合いをするだけです」

【写真】ギンギラギンのベガスで、MMAファイター人生を賭けた文字通り一発勝負に出る (C)RYUHO MIYAGUCHI

6日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのメタ APEXで開催されるDWCS S10 Ep09に宮口龍鳳が出場し、マテウス・ソアレスと戦う。

Text by Manabu Takashima

Road to UFCで実施されている階級で日本人選手がコンテンダーシリーズに出場するのは初めてのケース。しかも宮口は今年のRoad to UFC初戦で敗れ、再起戦がこの試合になる。

(C)LFA

まさかという流れでUFCへの道が開けた宮口だが、対戦相手のソアレスは11勝2敗、9つのKO勝ちと1つの一本勝ちを誇る22歳のブラジルの猛者だ。正直、RTUで対戦したチュングレン・コレンとは比較にならない強さの持ち主だろう。

そのコレン戦、体重オーバーの試合を受けた真意とソアレス戦に向けて、ベガス入りしていた宮口に話を訊いた。


こんな話が来るとは全く想像もしていなかったです

──来週の火曜日にコンテンダーシリーズで、マテウス・ソアレスと対戦する宮口選手です(※取材は2日に行われた)。正直、凄く意外だったのですが、オファーはいつ頃だったのでしょうか。

「7月の終わりぐらいだったと思います。来年のRoad to UFCを目指そうと考えていたので、こんな話が来るとは全く想像もしていなかったです」

――来年のRoad to UFCに出るため、どのような場所で戦うことを考えていたのですか。

「とりあえず外国人選手を倒さないと、来年に呼ばれることはないと思って。海外の団体に出てみようかとRoad to UFCとか今回の試合もお世話になっている方と話をして豪州とか、そういうところの話をしていました。そうしたら、この話が来てビックリしました」

――今回の試合について話を伺う前に一つ、Road to UFCでは対戦相手が体重オーバーすると、戦わずして次の試合に進むことができるなか、3.5ポンド・オーバーのチュングレン・コレンとの対戦を受けました。2キロ以上もオーバーした相手との戦うことを決めたのは?

「バンタム級はバックアップファイターがいなかったので、確かに試合を受けなくても、準決勝には進むことができるという話でした。でも、あそこまで来ていたから試合をしたいと思っただけです。こっちも水抜きでしんどい思いをしたし、戦いたかった。それに地元の人達や日本で応援してくれる人もいるのに、あそこで試合がないなんてガッカリするじゃないですか。

試合をするかどうか、それは陣営でも話し合いがありましたけど、僕はもう『やります』と言っただけでした」

――当然、そこには体重オーバーのインド人ファイターに負けるわけがないという気持ちもあったかと思います。

「いや、そうなんですよ。そう思っていました(笑)」

――我々メディアもショートノーティス、しかも体重オーバーのインド人選手に遅れを取ることはないと思っていました。が、結果は序盤は攻勢も失速し、RNCでまさかの一本負けに……。何か勝手が違ったということが、あったのでしょうか。

「今まで戦ってきた会場とは違って、会場の雰囲気が凄すぎて。初めてのああいうところで戦って、気持ちが昂ってしまっていました。本来、体力はある方なのに1Rの途中から凄く疲れてしまって……。あんな風に舞い上がって、メンタル面が良くなかったです。戦いながら、『ヤバいな』ってなっていました」

――初めての国際戦で、体力や戦意という部分で違いはありましたか。

「それもありました……。左ボディは全部、効かせることができていたんですよ。うめき声をあげていたし。組み際のヒザ蹴りとかも全部入っていて、向うは『ウッ』とか言っていて。けど、そこからなかなか倒れない。あそこから攻めてくるから、『タフやなぁ』って思ってしまって。そういうところからも、気持ちが崩れてしまいましたね。

タフだろうっていうのは予想はしていましたけど、あそこまでとは思っていなかったです。あれだけ効かせても、攻めてくるのに面食らってしまっていました」

――そんなに根性があるんやったやら、体重を落とせよって。

「ホンマ、そうですよ(笑)。しかも、準決勝で負けてますし(苦笑)。準決勝の時は計量はクリアしていたけど、明らかに体力を消耗していて……俺と戦った時みたいに、頑張れていなかったですよね。ただ、僕自身……相手の試合映像を視て、舐めてしまったところがありました。そういうところも、良くなかったですね」

――今回、コンテンダーシリーズでセカンドチャンスが与えられたのは、きっと体重オーバーの相手と戦ったことをUFCが考慮してくれてたのではないかと。

「それはあるんかなと思います。ただ、相手の映像を視ると……強い(苦笑)」

絶対にボロボロになる。そういう気持ちで戦います

――正直、ソアレスはRoad to UFCに出場しているアジアの選手より強いのは確かかと……。

「強いですね。パワーも凄いし、スピードもある。カーフも強いですね」

――自分もLFAのエジソン・ドスアンジョス戦をみたことがありますが、2発目ぐらいのカーフで相手が体を持っていかれていました。

「あのカーフ、思い切り蹴り抜いていますよ。あれは、相当に痛いと思います。ただ意外とプレッシャーを掛けるけど、待ちみたいなところもあって。カウンター狙いという面もありますよね」

――確かに強豪ですが、トーナメント戦よりも一発勝負。乾坤一擲、乗るか反るかの勝負をするメンタルは創りやすいかとも勝手ながら感じています。

「確かにその通りだと思います。アレぐらいの方が僕も気持ちが入ります。コンテンダーシリーズなんで、殴り合うしかないじゃないですか(笑)。あっちも組みに来るタイプでもなく、最初からガンガン来るので、自分を信じて殺るか殺られるかの殴り合いをするだけです。

実はこの試合の話を聞いたのは、バンタオMMAで1カ月練習をしていて、最終日の朝だったんです。やっぱり外国人と試合をするには、外国人と練習せなアカンなと思ったのでタイに練習に行っていて。とにかく世界中からバンタオには選手が集まっていて、ダゲスタン系とかやっぱ強かったですね。

中央アジアの人間も組み力が強い。でも、彼らと練習をしたことで外国人選手と戦うことに関して自信がつきました。打撃は結構通用するなって。それと韓国からクォン・ウォンイルが来ていて、1回だけ練習しました。めっちゃ、ガンガンと来る人でしたね(笑)」

――頭になかったコンテンダーシリーズ用の練習ができていたということですね(笑)。では帰国後は、どのような調整を。

「普通に大阪でSISUとかで練習をしていました。あとは個人練習をタイマンでやるような。岸本(泰昭)さんには対戦相手の映像を視てもらって、結構アドバイスをもらいました」

――対策練習なども、しっかりと?

「そこはキックボクサーとも、やってきました。ただ165センチであれだけ体があって、パワーのある相手は日本にはなかなかいないですよね。あとは東京のボクシング・ジムに行き、最終日にグランドスラムでパンクラスの木下(尚佑)選手と試合形式のスパーをした感じですね」

――では改めてコンテンダーシリーズにおけるマテウス・ソアレス戦、意気込みの方をお願いします。

「蹴り技……蹴りで倒したいという気持ちもありますが、KOを狙うと自分は固くなるので3R、15分間ドロドロになろうがやり切る。絶対にボロボロになる。そういう気持ちで戦います。

Road to UFCで負けても、皆がずっと応援してくれて。本当に有難かったです。そういう皆を勇気づけられる試合をしたいです。頑張ります」

■視聴方法(予定)
10月7日(水)
午前8時00分~UFC Fight Pass
午前7時45分~ U-NEXT

■DWCS S10 Ep09対戦カード

<女子バンタム級/5分3R>
アリビア・ビアリー(米国)
サマー・オンリー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
サル・エヴェレット(米国)
オジー・マーティン(米国)

<フライ級/5分3R>
ホーキ・コンセイソン(ブラジル)
アレクサンデル・チャベス(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
宮口龍鳳(日本)
マテウス・ソアレス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ネル・アリアノ(フランス)
プレストン・ラグレンジ(米国)

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