【Lemino Shooto08】飯野雄斗戦――元ラジャ王者エルデム・タハ・ディンチェル「今の自分で十分に勝てる」
24日(木)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるLemino Shooto08で、飯野雄斗と戦うエルデム・タハ・ディンチェルはMMAキャリア0勝1敗のグリーンボーイだ。
Text by Manabu Takashima
しかし、このディンチェル――キックボクシング戦績は55戦44勝敗で、実に26KO勝ちというレコードを誇っている。ばかりか、トルコ人初、そして唯一のラジャダムナンのベルトを巻いたムエタイファイターだ。
ONE FFで戦い、さらにRWSのレギュラーファイターからのMMA転向。「去年の12月のファイトでは、何もMMAが分かっていなかった」というディンチェルは、それから9カ月後のファイトに向けて自信の言葉を続けた。
――エルデム、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました(※取材は21日に行われた)。東京入りは、いつだったのでしょうか。
「2日前だよ。ずっと雨が降っているね。でも、雨は好きだから問題ないよ」
――飯田選手と3日後に戦います。MMAは2戦目、そして世界を目指す無敗の新鋭との対戦です。
「自信はあるよ。オーウェン・リヴジーという世界最高のグラップラーとトレーニングしてきたからね。オーウェンは英国柔道のトップ選手で、Polarisでも活躍しているし、ジョシュ・バーネットが開いたキャッチレスリングの世界大会でも勝っている。彼との練習もそうだし、これまで自分のやってきたこと信じている。試合を見てくれる人が楽しめる試合ができるだろう」
――オーウェンも、プーケットにいたということですか。
「そうだよ。彼にグラップリングを習い、逆に打撃は僕が指導してきた」
――ではオーウェン・リヴジーのMMA再登場もありそうですね。
「そうだね。僕自身、1度、何も分からない状態でMMAを戦い、サッカーボールキックで反則になってしまった。ルールも分からず、蹴り足を掴んで倒すとその流れで相手の顔面を蹴ってしまったんだ。相手のコーナーマンが『そのままステイしていろ』とか言っているから、何を言っているんだと思って蹴ってしまったんだよね。
でも、あれからオーウェンと出会い、しっかりと組み技のトレーニングをしたことで、今こそMMAを戦うべきだと思えるようになった。そうしたらカーウソン・グレイシー・プーケットで一緒に練習していたヒロユキ・テヅカが動いてくれたのか……経緯は分からないけど、今回の試合のオファーがあったんだ」
――さきほど「これまで自分がしてきたをこと信じている」と言われていましたが、エルデムはトルコ人で初めて、そして唯一のラジャダムナンのチャンピオンとなったムエタイファイターです。なぜ、本格的にMMA転向を決めたのですか。
「さっきも言ったように僕はMMAを戦うことが、子供の頃からの夢だった。ムエタイからMMAに転じ、MMA後はボクサーとボクシング・ルールのビッグファイトを戦ってキャリアを終える。それが僕の描いているビジョンだよ」
――ラジャダムナン王者とはいえ、MMAを戦うには打撃ですらアジャストが必要だったかと思います。
「MMAが分かりきったとは言えないけど、ムエタイ時代はアグレッシブに戦っていた。ただし、MMAはプレッシャーを掛けても我慢することが必要だ。そこだね、アジャストをしてきたのは。
前にMMAを戦った時は、何も分かっていなかった。でもオーウェンと練習をするようになって、テイクダウンの切り方、グラウンドワークとMMAに必要なコトを身につけてきた。もちろん、自分がどれだけできるのかも把握している。
今でも完璧に組み技に対応できるとは思っていない。ただし、この試合に限っては今の自分の持てる力で十分に勝てると思っている」
――MMAで首相撲が使いこなせるファイターの出現を個人的にも待ち望んでいました。エルデムの首相撲は、MMAで有効だと考えていますか。
「練習で使っている限り、凄く有効な手立てになるとは思っている。UFCでもアルマン・ツァルキャンがマウリシオ・ルフィを見事なエルボーで破った。僕もああいう一発を見せることができればなって思っている。MMAはあらゆるコンバットスポーツの技術が生きる。そして、試合で使われることでレベルも上がっている。僕も自分のムエタイを見せて、勝ちたいと思っている」
――では飯野選手の印象を教えてください。
「僕がMMA初戦で戦った相手とは、比較にならないほど良い選手だ。気持ちも強い。戦う心を持っている。きっと、あの気持ちでぶつかってくるだろうから、僕もそれに応えてファンが喜ぶ試合がしたい。それにはイイノは打ってつけの相手だ。
判定にはならない。決着をつけるファイトを見せたい。彼のテイクダウンも柔術も防ぐことができるだろう。例えテイクダウンを許しても、僕にはオーウェンが教えてくれたグラウンドワークがあるから、問題ない。しっかりと練習してきたから、何も自分を疑うことがない」
――木曜日の夜、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。「ノンストップ、常に動きのある試合をしたい。そして、可能ならノックアウトする。ちょっと危険なファイトこそ、皆が見たいモノだから。ブラッディなドッグファイトで、ファンが喜ぶ試合をする。ここで勝って、この最高の国で試合を続けたいと思っている」
■視聴方法(予定)
9月24日(木)
午後6時~ Lemino
■Lemino Shooto08 対戦カード
<バンタム級/5分3R>
永井奏多(日本)
ニコラ・リー・キンギ(ニュージーランド)
<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ティル・タン(ミャンマー)
<フェザー級/5分3R>
飯野雄斗(日本)
エルデム・タハ・ディンチェル(トルコ)
<フェザー級/5分3R>
上原平(日本)
ネイン・ディネッシュ(インド)
<フェザー級/5分3R>
グ・ジユン(日本)
トミー矢野(日本)
<ストロー級/5分2R>
友利幸汰(日本)
ザ・タイガー石井(日本)
<バンタム級/5分2R>
彬大(日本)
松山瑞穂(日本)
<フェザー級/5分2R>
佐藤大知(日本)
小川龍斗(日本)
<フェザー級/5分2R>
久保村ヨシTERU(日本)
井上理久(日本)




















