この星の格闘技を追いかける

【PFL2026#13】8日のオファーを受けたンコシ・ンデベレ「力任せの打撃は、まるで危険じゃない」

【写真】インタビューイとしても、常に仕上がっているのがンコシだ (C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、フロリダ州タンパのベンチマーク・インターナショナル・アリーナで開催されるPFL2026#13「Tampa」で、ンンコシ・ンデベレがマルシルリー・アウベスと対戦する。
Text by Manabu Takashima

グスタボ・オリヴェイラの欠場受け、ショートノーティスで今回の試合を受けたンコシ。今回は140ポンド契約だが、彼の自信の裏には絶対的なフィジカル・アドバンテージが存在していた。


ショートノーティスで試合を受けなくても俺に非はないよ。でも俺が狙っているのは世界のチャンピオンの座だ

――7月25日にブランドン・デイヴィスを破ったばかりですが、ショートノーティスでマルシルリー・アウベスとの対戦を受けました。オファーは何日前だったのでしょうか(※取材は19日に行われた)。

「コールがあったのは14日の夜だ。実は前回の試合後にバリから2週間の予定で南アフリカに帰国し、ファミリーとの時間を楽しんでいた。食事も制限なく食べていたよ。体を動かすのはランニングぐらいで、自由を謳歌していたけど、夕食を終えたばかりの時に連絡がきた。

問題は体重だけだった。何年もハードトレーニングを積んできて、2週間や3週間休んでいるからって急激に技術力や体力が落ちるわけじゃない。それに前の試合でケガも一切なかった。最初からバンタム級でなく、64キロ……140ポンドで尋ねられ、体重が落とせるかどうかを考えて、試合を受けることにした」

――急遽、南アフリカからフロリダへ?

「オファーの翌日、15日のフライトで南アフリカを発った。コールを受けた時、バリは真夜中だから向こうが朝になるのを待ってコーチに電話を掛けたんだ。皆もパックを済ませて、すぐに空港に向かうようなスケジュールだった」

――ンコシがオファーを断っても、誰も文句を言わなかったと思います。ノーという返答を考えることはなかったですか。しかも、こういうとマルシルリーは5月に井上直樹選手に敗れ、ワールドトーナメント・ウィナーの肩書も傷がついています。

「もちろん、こんなショートノーティスで試合を受けなくても俺に非はないよ。でも俺が狙っているのは世界のチャンピオンの座だ。まだPFLアフリカで戦っている時から、マルシルリーとはやってみたいと思っていた。ランカーでもあるし、前回の試合で負けたからと言って何も軽く見ていない。でも、この試合で俺の方が上だとしっかりと証明してやろうと思っている」

――一方で、ンコシの米国デビューとなったデイヴィス戦では余裕を残しながらの判定勝ちという風にも見えました。

「デイヴィスは経験豊かなファイターで、ディフェンス力も高く、リカバリー力もあった。ただ、それだけでは俺には勝てない。KOを狙っていたけど、その時に残せる最高の結果を得ようと戦っている。だから守りに徹しているデイヴィスを相手にして、仕留めようと強引に攻めてミスをしたり、隙を与えたりしたくなかった。俺自身は、あの勝利に満足している。同時に、まだ皆は俺の本当の力は知らないことになる」

懐に飛び込んでくるようなら、ポケットから何を出して倒すことになるか

――ではマルシルリーの印象を教えてください。

「そうだなぁ、一番印象に残っているのは俺との試合を受けたことかな。その度胸は認める。ハハハハハ。言うとランク外の相手と、去年のトーナメントウィナーが戦う試合だからな。まぁ、この試合で勝って名前をあげるつもりだ。そして俺にはその力があると信じている。

何よりマルシルリーはストライカーだから、俺としては持ってこいの相手だ。打撃戦を仕掛けてくるなら、都合が良い。懐に飛び込んでくるようなら、ポケットから何を出して倒すことになるか。距離を取ってくるなら、それはそれでかわらず打撃で仕留める」

――井上選手との試合ではマルシルリーが前に出て、井上選手が足を使ってカウンターを入れるような感じでしたが、実際に戦う上で参考になりましたか。

「参考にはならない。俺とナオキ・イノウエは打撃の使い方が違う。あれだけ圧を掛けても、マルシルリーの拳がイノウエを捕える数は少なかった。試合中ほとんどの時間がタッチするために距離を詰めるという展開で。それ以上の攻めがなかった。マルシルリーの力任せの打撃は、まるで危険じゃない。ただ手を出し続けているに過ぎない。

絶対的なフィジカル・アドバンテージ。この写真を見れば、認める以外ないだろう(C)PFL

それに俺はイノウエより大きい。あんな風に戦わないで、違う勝負の仕方がある。仮に今後、イノウエが俺と戦うことになっても、絶対にあのスタイルで俺に勝つことはできない。俺はバンタム級で戦う限り、誰が相手でもフィジカル・アドバンテージがある」

――ついにはマルシルリーだけでなく、井上選手に対しても絶対の自信が聞かれましたね。

「まぁ、これから戦うのはイノウエではなくマルシルリーだ。何を言おうが、俺はケージに入って自分の試合をするだけ。ぶっ潰すよ。全てのファイトは、試合展開が違う。でも俺が皆に見せたいのは、俺こそがチャンピオンになる男だという試合だ。そのために、必要な技を繰り出すだけ。正しい位置を取り、正しいタイミングで、正しい動きをするよ。

俺と戦う相手はいつもノックアウトでなく、テイクダウンを狙ってきた。俺はそういう相手をノックアウトしてきた。マルシルリーはインファイトが好きなようだから、ぜひとも距離を詰めてきてほしい。それこそ、俺が攻撃の口火を切るきっかけになるだけだから。それも一種のチェスゲームだよ」

――ところで前回の試合の直後にPFLはMVPと統合されることが明らかとなりました。MVP MMAへの合流にンコシは、どのような印象を持っていますか。

「常に自分が戦う組織のチャンピオンになることが、モチベーションになっている。ただ、MVPと一つになることがさらなるやる気を促すということはない。それよりも、どういう風にMVPが仕掛けていくのかが楽しみだ。ただし仕掛けに関係なく、俺は自分が戦うケージのチャンピオンになる」

■視聴方法(予定)
8月23日(日・日本時間)
午前6時15分~ U-NEXT


■PFL2026#13 計量結果

<PFL世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
クリス・サイボーグ: 145ポンド(65.77キロ)
ケトレン・ヴィエイラ: 152.2ポンド(69.03キロ)

<ライト級/5分3R>
ガジ・ラバダノフ: 156ポンド(70.76キロ)
トレーシー・リーダー: 155.6ポンド(70.57キロ)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス: 125.6ポンド(56.97キロ)
サブリナ・ソウザ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・トレイナー: 205.6ポンド(93.25キロ)
ローランド・ダンラップ: 205.8ポンド(93.34キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
マルシルリー・アウベス: 141.8ポンド(64.31キロ)
ンコシ・ンデベレ: 140.4ポンド(63.68キロ)

<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
ダニエル・マルコス: 135.6ポンド(61.5キロ)

<バンタム級/5分3R>
モブサル・イブラヒモフ: 136ポンド(61.69キロ)
ジャビッド・バシャラット: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
ダコタ・ブッシュ: 155.8ポンド(70.66キロ)
マルケス・フォレスト: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ: 156ポンド(70.76キロ)
マカシャリプ・ザイヌコフ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライト級/5分3R>
ジノ・ファン・スティーヌス: 156ポンド(70.76キロ)
ロバート・ワトリー: 155.4ポンド(70.48キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オーウェン・シェリダン: 170.8ポンド(77.47キロ)
ジェームス・ヴェイク: 170.8ポンド(77.47キロ)

PR
PR

関連記事

Movie