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【S-cup×GZT 2025】ケールにリベンジした海人「世界最強を証明できる場所に挑戦していきます」

<70キロ契約/エキスパートクラス特別ルール/3分3R延長無制限R>
海人(日本)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
エンリコ・ケール(ドイツ)

6月にケールに判定負けを喫し、リベンジを誓う海人が左ローを蹴る。左を伸ばすケールが、細かいコンビからヒザをボディに突き刺す。右前蹴りを入れた海人が、蹴り足をキャッチし右ストレートでダウンを奪う。立ち上がったケールは細かいパンチからクリンチ&ヒザという展開を続ける。海人はスイッチを織り交ぜ、ヒザをボディに入れて右ストレートを打ち込む。左ボディを振るった海人が、スイッチ。ケールが一旦間を取るなか、海人が左カーフを蹴る。終盤ケールはスピニングバックフィストからパンチを纏めようとしたが、海人が初回をリードした。

2R、ケールが左、海人が右を当てるとカウンターの左フックを効かせる。揺れたケールは距離を潰そうと前に出る。ここで海人の頭が当たり、試合が一時中される。再開後、ケールが左ミドルから細かいパンチを振ると、左ストレートを伸ばす。海人は右インロー、ケールが左フックを振るう。サウスポーから左をヒットさせた海人は、左フックをガードしヒザをボディに入れる。残り30秒、左フックで前に出るケールに右インローを入れた海人がワンツーを額で受けラウンド終了。この回も海人が取った。

最終回、足を攻めて連打を許さないで戦ってきた海人に対し、ケールがパンチの回転数を上げる。海人はインロー。スピニングバックキックから右を当てたケール、勢いは衰えずパンチの精度が上がってきたか。それでもボディを連打してケールに対し、ロープを背負った海人が右ストレートをヒット、直後にヒザをボディに入れる。その後も前に出てくるケールにヒザを突き上げた海人が、右から左ボディフックを決める。

ケールは必死に手数を緩めず前に出ようとするもの、距離を潰した海人が左ロー、さらにクリンチでも崩していく。右を決めた海人は、ヒザを入れて最後の10秒に。左を振るケールに、小さな軌道の左を入れた海人が3-0で判定勝ちを収め、リベンジに成功した。

「東京で再び戦えて、光栄だ。このシュートボクシングという大きな舞台で戦えて嬉しい。海人は日本のスーパースターで、世界で最強のファイターの1人だ。これで1勝1敗、初回のダウンはスリップだった。だから決着戦、タイトルマッチをここ東京でやろう」とケールがマイクで話す。

対して海人は「ケール選手、今回も戦ってくれて感謝しています。前回は負けて、今回はこうやって勝てたけど納得できていないです。次は完全決着するので、その時が来たら皆さん、また見に来てください。僕自身、世界最強を目指しているので本格的に来年からは世界最強を証明できる場所、ベルトがあるので来年はそこに挑戦していきます。今回S-cupもあって、SBのエースという座を次の時代の若いシュートボクサー達に譲りたいと思っています。今のSB、若い子は本当に強い子ばかりなので。来年以降のSB、世界最高を証明する僕の姿を皆さん期待して楽しみにしてください」と語った。


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