【ONE FN36】ヨンのTD防御に苦戦も、ザキロフがバックコントロール&バックキープで判定勝ち

2025.10.04

【写真】ザキロフは極め切れず、うつむいたまま勝ち名乗りを受けた。とはいえバックコントロール&バックキープで安定した実力を見せた(C)ONE

＜フライ級(※61.2キロ)／5分3R＞
サンジャル・ザキロフ（ウズベキスタン）
Def.3-0
フー・ヨン（中国）

ヨンが左ジャブから右ロー。ザキロフがサウスポーにスイッチして左ストレートを伸ばす。オードソックスにスイッチして右カーフを当てると、ヨンも右カーフから右ストレートを放った。ザキロフがサウスポーからローシングルで飛び込むも、ヨンがバックステップで切る。

ザキロフがレベルチェンジすると自ら組んで返すヨン。打撃の交錯からザキロフはダブルレッグからバックへ。ヨンの右手首を押さえたザキロフは左足を差し入れ、ヨンの左足を制した。バックコントロールでコーナーに詰められたヨンは、ザキロフに左ヒジを振るう。

直撃をかわしたザキロフはバックコントロールから、リフト、崩しで揺さぶるが、ユンが正対して小内刈りで崩した。すぐに立ち上がったザキロフは左ストレートから組みに行くも、ヨンがシングルレッグで組み返す。尻もちを着いたザキロフに右を振るう。

互いにスタンドへ戻ると、ザキロフはヨンのワンツーをかわしてダブルレッグ→シングルレッグに切り替える。これを切ったヨンは、ザキロフのローシングルに対してローを合わせ、さらにロープを掴んで立ち上がった。ザキロフはバックに回るも切り返されたが、ヨンの左足を取って内ヒールを狙う。足を抜いたヨンに対しスクランブルに持ち込んだところで初回を終えた。

2R、ザキロフがサウスポースタンスから左、オーソドックスにスイッチして右とスイッチを繰り返す。さらに飛び込んでダブルレッグで組むも、テイクダウンには至らず。ヨンが右カーフでザキロフの左足を跳ね上げ、左右フックを振りながら距離を詰め、ボディを狙う。かわしたザキロフがシングルレッグからバックに回る。当たり前のようにロープを掴むヨンを、グラウンドに引きずり込んだ。シングルバックで自分から背中を着けると、立ち上がるヨンをバックコントロールで制する。ロープ掴みのヨンは、正対して差し上げた。

離れたザキロフは、組んで来るヨンをツーオンワンで捌き、右オーバーフックから払い腰で投げる。ヨンがバックに回るが、ザキロフが内ヒールを狙ってからスタンドに戻った。ヨンは打撃戦からザキロフのシングルレッグをスプロールする。

ダーティボクシングでアッパーを打ち合った両者だが、バックに回ったザキロフがグラウンドに持ち込みバックマウントを奪取。ボディトライアングルに移行し、鉄槌とヒジで削る。ヨンもザキロフの右太ももにヒジを突き刺すが展開には影響なし。ザキロフがRNCを狙うと同時に、ラウンド終了のゴングが鳴った。

最終回は左ジャブの突き合いからスタート。ザキロフはシングルレッグを切られるも、しつこくシングルレッグ→ニータップとヨンを詰めていく。差し返したヨンから離れるザキロフ。ヨンはボディへヒザ、ストレートと攻める。組んだザキロフが、またも投げてグラウンドへ。バックに回りボディトライアングルで固めた。

ヒジの連打を浴びて、ヨンも苦しそうな表情を見せる。ボディトライアングルを外そうと、ザキロフの右太ももにヒザを打ち込むが効果なし。ザキロフはヒジで削りながらRNCを狙う。残り1分、ザキロフの右腕が首に回った。ボディトライアングルでザキロフのポジションが上すぎるのか、絞めつけることができずヨンが凌ぐ。反転したヨンがパウンドを浴びせると、ザキロフはスクランブルから立ち上がり、ヨンをロープに押し込んで試合を終えた。