【PFL Europe2025#03】初回の猛攻でガス欠気味だったアミン・アユブが、しっかりとロピスを仕留める
【写真】疲れても動き続けて、最後はフィニッシュし切った(C)PFL
<ライト級/5分3R>
アミン・アユブ(フランス)
Def.3R13分19秒 by TKO
キウイニー・ロピス(ブラジル)
地元の期待の一身に浴びるアユブに対し、左から右フックと積極的に攻めるロピスがスーパーマンパンチ。
さらに前に出て拳を振るうロピスに左フックを当てたアユブは、腰が落ちて組みついてくるところにギロチンをセットする。
これは極めきれず、リリースすると左右のフックを振るうアユブにロピスも打ち合いに応じる。
再び左フックで腰が落ちたロピスが立ち上がると、ラッシュで息が切れたかアユブの手が止まる。
ロピスはダブルレッグでテイクダウンを奪い、キムラを防いでパス。サイドで抑えられたアユブが足を戻して外ヒールへ。回転して立ち上がったロピスは左前蹴り、左ミドルを繰り出す。ステップインにヒザを突き刺したアユブはローからワンツー、三日月を放つ。残り1分、カーフから右フックのアユブだがロピスは被弾しながらフックで前に出る。スピニングバックエルボーを見せたアユブは、右ストレートから左ボディも空振りに。直後にテンカオを入れ、ロピスが右を返した。
2R、ロピスが蹴りを散らしカーフを蹴り込む。アミン・チャントを受けたアユブが、スピニングバックキックを腹に入れる。ロピスはひるまず右カーフ、アユブはハイを蹴っていく。互いにインローを蹴り、ロピスはスイッチを繰り返しつつダブルレッグでテイクダウンに成功する。ギロチンはもう力がなく、すぐに頭を抜かれたアユブがガードからエルボーを打ち、腰を切って腕十字へ。
ロピスが即対応するとヒールから、スイープを決めてトップを取る。クローズドのロピスに左エルボーを落としたアユブが足を一本抜いて、枕で圧を掛ける。フルガードに戻されても、しっかりとしたポスチャーからパンチを落としたアユブが、再びハーフを取りエルボーを連打した。
最終回、圧を掛けるアユブが前蹴りからワンツー、そしてスピニングバックキックを見せる。ロピスも瞬発系の動きがなくなり、左ストレートに左フックを合わされ下がる。ヒザ蹴りをキャッチしテイクダウン狙いも、足を抜かれたロピス。直後のギロチンは防いだが、相当に削られたか。アユブが大振りの左オーバーハンドをかわして、ボディを殴りハイキックからワンツーでケージに押し込む。
左を伸ばして抵抗したロピスは、再びワンツーを被弾。スイッチニーを繰り出したアユブが、ワンツーから前蹴りへ。
接近戦で肩をぶつけて間合いを取ったアユブも、攻め疲れを感じさせながら右オーバーハンドをヒットさせ、ヒザとヒジを顔面に見舞っていく。一方的にパンチ、蹴り、ヒジ、ヒザを被弾するロピスを見て、ついにレフェリーが試合を止めた。
勝者は愛娘を抱いて、「3日前のオファーを受けてくれた対戦相手、フランスで戦う機会を与えてくれたPFLに感謝している。このままPFLで戦い、次の試合こそKOしたい。ギロチンはJJ流で、かなり入っていた。極めきれなかったけど、最後はTKOできてハッピーだ。次のオファーを待っている。地元の皆の声がエネルギーになった」と話した。