【UFC90】2ヶ月連続の月二イベント 10・25はシカゴ進出!
9月6日のジョージア州アトランタ大会、同17日のネブラスカ州オマハ大会=ファイトナイト、10月18日の英国バーミンガム大会に続き、UFCは10月25日にイリノイ州シカゴに進出することが決定。UFC90は、ニューヨーク、ロサンゼルスと並ぶ中西部の大都市シカゴで行われる。
当地のMMAは、アスレチックコミッションに認可を受ける以前から、パウンドなしのIHC(アイアンハート・クラウン)など、上質な大会が開催されてきた。しかし、このパウンドなしがネックとなり、IHCは車で東へ30分ほどの距離にあるインディアナ州ハモンドへ拠点を移し、イーストシカゴ発のMMA大会として、この地のファイターを育んできた。
そのイリノイ州でようやくコミッションの認可を受け、MMA大会がスタート。これまでに活動を停止したIFLや、同大会の開催決定により第二回大会の日程をスライドせざるを得なくなったアドレナリンMMAが開かれてきたが、いよいよUFCの進出となる。
かつてはローズモント・ホライズンの名称で、ボクシングやプロレス興行が行われてきたオールステイト・アリーナで行われる大会のメインは、UFC世界ミドル級選手権試合アンデウソン・シウバ×パトリック・コーテ戦。本来であれば、岡見勇信という名が記されていたかもしれない世界戦は、日本のファンにとっては残念な限りだが、ライトヘビー級でも文句なしの強さを見せた王者アンデウソンが、ミドル級での戦いに対して、「階級は関係ない、重要な試合を重ねていきたい」という言葉通りのモチベーションを保っているのか、確認できる一戦になるだろう。
ブラジル人とカナダ人の一戦がメインとなったが、アンダーカードがファン垂涎のカードが並んでいる。勝者が、おそらくはGSP×BJ・ペン戦(来年のスーパーボール・ウィークエンドに開催予定)後のチャレンジャーになると目されているウェルター級戦、チアゴ・アウベス×ディエゴ・サンチェスの一戦。
このウェルター級の一戦に負けない実力者対決が組まれたのが、ライト級だ。前世界王者ショーン・シャーク×タイソン・グリフィン戦、そしてプレリミナリーファイトにもエルミス・フランカ×グレジソン・チバウというATT因縁の対決も用意されている。
このほかゴラン・レジッチ×ターレス・レイチのミドル級戦、ジョシュ・バークマン×ピート・セルのウェルター級戦が発表されているUFC90。1000万人を超える都市圏を持つウィンディ・シティへの進出だけに、追加カードも強力なひきを持つ試合が用意される可能性が高い。