【UFC126】小見川、オクタゴン再出陣も結果は厳しく
■第5試合 フェザー級/5分3R
チャド・メンデス(米国)
Def.3R終了/判定
小見川道大(日本)
メンデスのテイクダウン狙いに、腰を落した構えを見せる小見川。メンデスはローで攻撃をしてくる。ウェービングから前に出ようとする小見川は、メンデスが前に出てきたところで左フックを見せる。
両者の左が交錯し、距離が出来るとメンデスが、ダブルからシングルの連携を見せるが、小見川はテイクダウンを許さない。勢いのあるメンデスの右をよける小見川は、メンデスの左を受け、一瞬、顔を気にする仕種を見せる。
再び右を受けた小見川は、ローを受けるが疲れた要素はない。逆に肩で息をするメンデスだったが、残り90秒となり一気にテイクダウンにもっていく。小見川は得意の形でメンデスの左腕をしぼりにかかるが、この得意技を見抜いたメンデスは、腕を引抜き、立ち上がる。
2R、開始早々、低い姿勢から左を振るい前に出た小見川の顔面をメンデスのパンチが襲う。思わず背中をキャンバスにつけた小見川はパウンドを受けるも、メンデスは立ち上がり、勢いのあるパンチを落していく。小見川が下から足関節を狙うと、これを嫌がり、立ち上がったメンデス。流血の小見川に思い切り右を伸ばすが、小見川も拳を返し、ヒザをつかせた。
真正面から前に出るようになった小見川にパンチを打ちこんだメンデスは、さらにテイクダウンを狙うが、小見川もケージを背にして耐えきる。距離を取った両者、メンデスのラフなパンチをガードした小見川のフックがヒット。疲れの目立つメンデスのテイクダウン狙いを切った小見川。ここでメンデスに回復の機会を与えずに戦いたいところだが、逆にダブルレッグでテイクダウンを許し、試合の流れを変える機会を逸してしまう。
最終ラウンド、いきなり組みついたメンデス。小見川は距離を取り打撃戦を仕掛けるも、荒いパンチが待っている。小見川もテイクダウンを狙い、組み合いのなかからギロチンを仕掛けるが、自ら回転するように動いたメンデスが首を引抜き立ち上がってトップに。
左腕を小見川の腕の外側におき、隙を見てはパンチを落すメンデス。小見川は内側にある右腕を取ろうとしたが、これを察知したメンデスは鉄槌攻撃を見せ、立ち上がろうとする小見川の首を殺し、トップをキープする。試合がスタンドに戻り、疲れを隠せないメンデスを追い込みたい小見川だったが、残り1分を切り、再びテイクダウンを許してしまうなど、小見川もまた疲れを隠せない。
左手を狙ったところで、右のパウンドを受けた小見川。残り10秒で勢いのあるメンデスのパンチを受けると、試合終了と同時に、背中をキャンバスにつけたまま、手を合わせて照明を見つめ、KIDに続き厳しい厳しいUFC復帰初戦を終えた。ジャッジの裁定は3者とも30-27となり、日本が誇る軽量級の強豪二人は、ともに判定ながら完敗を喫した。