【UFC126】セラーニ、UFC転向初戦を勝利で飾る
■第6試合 ライト級/5分3R
ドナルド・セラーニ(米国)
Def.2R3分48秒/リアネイキドチョーク
ポール・ケリー(英国)
試合開始早々、テイクダウンを決めたセラーニ。じっくりとパスし、一気にマウントを奪う。ブリッジから隙を作り、立ち上がったケリーは、飛び込んでパンチを打ち込み、ヒザを突き上げていく。
コンパクトなパンチを打つケリーは、打撃戦でセラーニに遅れを取らず、左ミドルをブロックすると、右フックから左を打ち込む。さらに左アッパーをヒットさせたケリーに対し、セラーニはローからハイを見せる。
ケリーのスーパーマンパンチにテイクダウンを合わせたセラーニ。ハーフからボディにパンチを落し、ヒザを脇腹に入れる。ケリーのオーバーフックから腕を引き抜き、セラーニがエルボーを落とすと、ケリーは右目じりを大きくカットし、流血に見舞われる。
2R、セラーニの左ミドルに、細かいパンチを返すケリー。セラーニは左ミドル、右を打ち込むが近距離に立ち止まることはない。振りの大きな左フックを見せたケリーだが、これは空を切り、得意の乱打戦に持ち込むことができない。
ケリーの左に合わせて、組みついてテイクダウンしたセラーニは、首を殺して一気にマウントを奪うと、狙いすましたようにヒジを落とす。嫌がって背中を見せたケリーから、セラーニは当然のようにバックマウントを取る。
上体を起こそうと、首が無防備になったケリー。セラーニはしっかりとリアネイキドチョークの態勢をセットアップし、ケリーを腹這いにしてタップを奪った。「柔術もレスリングも、僕のトレーニングパートナーはワールドクラスだからね」と、クールにUFC転向初戦の勝利を振り返った。