【UFN23】ベリー、ローキックでベルトランを粉砕
■第8試合 ヘビー級/5分3R
パット・ベリー(米国)
Def.3R終了/判定
ジョーイ・ベルトラン(米国)
組みついたベルトランが、ベリーをケージに押し込むが、なかなかテイクダウンには至らない。一度は距離を取ったベルトランだが、すぐに組みついて再びケージ際の膠着が続く。レフェリーのマリオ・ヤマサキが両者を分けるが、一度も拳の交換がないまま1Rが終了し、場内はブーイングに包まれた。
2R、右ローを勢いよく蹴り込んだベリー。組み狙い一辺倒で、頭が右に屈むベルトランを左ハイでのけ反らせる。直後に細かいパンチを放つが、ここでベルトランが距離を詰めて組みつく。再びケージ際の攻防になると、ベルトランがワキをさし、クォーターから一度は、ベリーの体を浮かせる。しかし、ここでもテイクダウンはできず、レフェリーが再びブレイクした。
ガードが低く、手打ちのベルトランに、左ハイからフックを打ち込んだベリー。しかし、アッパーが空を切るなど、パンチの精度は決してよくない。ローを効かせたベリーは、足を揃えてパンチで前に出てくるベルトランを止めることができない。ベルトランが首相撲からヒザを見せ、やや盛り返したところで2Rが終わった。
3R、再三ハイを狙うベリーのローがベルトランの動きを止める。しかし、ベルトランもケージにベリーを詰めダーティボクシングでボディをえぐる。その後もワキを差し、細かいパンチを見せたベルトランだが、続く打撃の攻防でローを狙い、プッシュしてきたベリーの指が左目を入ったと試合が一時中断する。
ローのダメージを誤魔化したようにも見えたベルトランは、その後のロー2発で体が崩れ落ちる。ベリーはマウントを奪うが、自らポジションを放棄し、立ち上がるとローの3連打で試合を締めくくりタイムアップへ。試合終了後は、ヒザをついて立ち上がることもままならなかったベルトランをベリーが文句なしの判定で下した。