【TUF12】シーズン・ウィナーの座はブルッキンスに
■TUFシーズン12 ライト級決勝戦/5分3R
ジョナサン・ブルッキンス(米国)
Def.3R終了/判定
マイケル・ジョンソン(米国)
頭を下げて、ロングショットを放つジョンソンに対し、クワガタ・テイクダウンを仕掛けるブルッキンス。シングルに移行したブルッキンスは、ダブルに切り替え、さらにバックをうかがうが、ジョンソンは耐えきる。
距離を取った両者、ブルッキンスが前に出たところで、ジョンソンの左がヒット。腰が落ちたブルッキンスだが、ガードから寝技を挑むと、ジョンソンはスタンドへ。立ち技で再びパンチ、さらにニーを受けると、溜まらずテイクダウンを仕掛けるブルッキンス。右から左を打ち込んだジョンソンに、ブルッキンスはいいようにパンチを被弾したため、そこから組みついていこうとする。
自ら距離を取ったジョンソンは、左のパンチ&ローを見せ、ブルッキンスのシングルを切る。ガードが低く、かつての柔術スタンスにも似た構えのブルッキンスに対し、ジョンソンが自分から組みついていく。離れ際にアッパーを見せたブルッキンスだが、ジョンソンがワンツーを打ち込んだ。打撃を受け、組みついてもテイクダウンを奪えないブルッキンスは劣勢のまま初回を終えた。
2R、細かいジャブから組みつき、ついにトップを奪ったブルッキンス。勢いをつけてパウンドを落し、ハーフを取る。
ブルッキンスはしっかりと足を制し、右エルボーを落とす。左手でブルッキンスの右ワキを差したジョンソンが、リバーサルを狙うが、反対側にヒザをついてバランスをキープしたブルッキンスが、さらにエルボーを重ねていく。右足でジョンソンの左手を抑え、エルボーを集中するブルッキンスに対し、ようやくジョンソンがエビから正対に持ち込む。
構わずパウンドを落すブルッキンスだったが、ここでジョンソンが体を押し上げ、隙間をつくると立ち上がることに成功する。直後にブルッキンスはシングルを仕掛け、ジョンソンをスラムで叩きつける。残り30秒、キムラを仕掛けたブルッキンスは、極めきれないままタイムアップを迎えたが、ラウンドを取り返すことには成功した。
最終回、左から右を打ち込んだジョンソン。ブルッキンスは、ここでもシングルからテイクダウンへ。ケージを背にして耐えるジョンソンだったが、腰をコントロールされると溜まらず尻もちをついてしまう。足を跨ぎ、しっかりとケージ際にジョンソンを固定したブルッキンスは、ここで自らの腰を挙げて頭を入れ替える。
ギロチンを警戒しながら、背中をつけさせようと試みるブルッキンスは、強引にマウントの態勢に。倒れないことに集中し過ぎたのか、思わぬ形でマウントを奪われたジョンソンだったが、直後に態勢をいれかえ、シングルを仕掛けるようにリバーサルに成功する。
スタンドに戻った両者、ここでもブルッキンスがテイクダウンの強さを発揮し、試合はケージ中央でグラウンドの展開に。ハーフから、しっかりと抑え込むブルッキンス。フルガードに戻したジョンソンだが、すぐに足を一本抜かれてしまう。
残り40秒、ハーフからエルボーを落とすブルッキンスは、足を払いつつ中腰の態勢からパウンドを落す。残り10秒となり、パウンドを集中させたブルッキンスが攻勢を握ったまま、試合終了を迎えた。
ジャッジは29-28が2人、29-27が1人でブルッキンスが判定勝ちでTUFシーズン12を制し、「1Rのインターバル中にテイクダウンして、ロールできるって思った。僕のゲームは成長し続けている。タカハシ、僕の最初のレスリングコーチに感謝している」と優勝の喜びを言葉にした。