【Grachan Herios】小田が道端をバックから削り続け、最終回にパウンドでストップ。暫定フライ級王者に
【写真】道端の動きを封じきり、完勝でベルトを巻いた小田(C)MMAPLANET
<Grachanフライ級暫定王者決定戦/5分3R>
小田魁斗(日本)
Def.3R4分36秒 by TKO
道端正司(日本)
サウスポーの道端に対し、飛び込んだ小田が右ストレートから左に繋げる。プレスをかける道端。小田の左ジャブ、右ローをかわした道端がボディロックで組みついた。右腕を差し上げてケージに押し込む道端に対し、小田が右肩パンチを連打して体勢を入れ替える。ボディロックからケージ中央に向けて倒した小田は、道端が立ち上がるとバックコントロールへ。ヒザで削りながらケージ中央で倒し、左足を差し入れる。道端も再びケージ際に移動し、立ち上がるが左足を封じられている。
左のパンチで削る小田がバックコントロールから左右に揺さぶっていく。左足を差し入れ、右足をすくって崩していく小田。道端が正対しようとすると、崩してからバックコントロールをキープする。引き倒してバックマウント、四の字フックに移行した小田がパンチを打ち込む。道端が立ち上がり、小田を頭からマットに叩きつけるが、小田の四の字フックを解けなかった。このラウンドはジャッジ3者とも小田の10-9としている。
2R、道端はオーソドックに構える。小田が右カーフ、右フックを打ち込んだ。道端はサウスポーに戻し、左ミドルからボディロックでテイクダウンを奪う。しかしすぐに小田が切り返し、シングルレッグからローアンクルショットで尻もちを着かせた。道端が立ち上がるとバックコントロールへ。左足を差し入れて、道端をグラウンドに引き戻した。
道端が起き上がると、小田が左足の二重絡みで動きを封じながらパンチを打ち込む。立ち上がってもグラウンドに戻されてしまう道端。小田はバックマウントを奪取し、パンチで削り続ける。ケージ際で道端の体を伸ばし、RNCで絞め上げるが相手に立たれてしまった。それでもバックコントロールは崩さず、残り10秒でパンチを連打していく。このラウンドもジャッジ3者が小田の10-9につけた。
最終回、ローの打ち合いから小田が左右フックを振るう。道端の左をかわした小田は、ダブルレッグからバックに回る。やはり左足を差し入れて道端の動きを封じる小田。道端は小田のバックコントロールを解くことができない。ここでレフェリーがブレイクをかけた。ケージ中央で再開後、小田の右カーフキックで道端の左足が流れる。
道端のパンチ&ニータップを突き返した小田は、ガードの中に入りパウンドからパスを仕掛ける。左腕を枕にしてパスした小田がマウントに移行する。小田の鉄槌を受け、道端は体を起こすことができない。ボディを殴りながらパスを狙い続ける小田は、亀になった道端の背中に乗る。四の字フックから左腕を道端の首に回す小田。動く道端を殴り続け、バックマウントで体を伸ばしてからのパンチ連打でレフェリーストップを呼び込んだ。
暫定フライ級王者となった小田は、周囲への感謝を述べながら涙を見せる。さらに正規王者の御代川敏志が乱入し、飛び掛かったあとケージを離れた。その御代川はケージに戻り、小田と言葉を交わした。