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【Challengers】“らしい”試合内容、判定はサンプレーに

■ライトヘビー級/5分3R
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)
Def.3R終了/判定
アントワン・ブリット(米国)

サウスポーのサンプレーが、前に出て左ミドルを見せる。と、ブリットが右目を抑え、インターバルを要求する。さすがに2試合連続のアクシデントに、観客からはブーイングが飛び交う。試合は無事再開されると、大きな声援に包まれた館内。サンプレーは再びハイキックを見せるも、ブリットは左右のフックを振りながら前へ。スーパーマンパンチから蹴りを狙うサンプレーは、距離を取りながら一発を狙う。

ブリットの突進には、サークリングで距離を取り、遠い距離から左ストレートを打ち込むサンプレーだが、飛び込んだところでバランスを崩す。しかし、直後のスタンドの攻防で、サンプレーの右ミドルがヒットすると、ブリットの動きが一気に落ちる。テイクダウン狙いを交わされると、亀の態勢でパウンドとヒザをボディに嫌というほど浴びた。



と、ここでサンプレーは両足をフックすると、ヒザ固めというMMAでは非常に珍しい仕掛けを見せる。しかし、このヒザ固め、足のフックも甘く、両足で押し込むと引き寄せもなかったため非常に入りが浅く、ブリットを仕留めそこない初回を終える。

2R、開始早々にブリットがテイクダウンを奪い、ハーフからパウンドを連打する。スイッチから立ち上がったサンプレーは、ブリットをケージに押し込む。態勢を入れ替え、ダブルレッグでテイクダウンを奪ったブリットが左のパウンドを落とすと、サンプレーは背中をキャンバスにつけ、一気にスローダウン。

鉄槌を纏めるブリット。さらに左のパウンドを集中すると、サンプレーにワキを差されても、すぐに差し替えしてパスを狙う。トップからパウンドを落すブリット、ラウンドを取り返し試合は最終回へ。

2R同様、いきなりダブルレッグを見せ、サンプレーをケージに押し込むブリット。スイッチからサンプレーが、テイクダウンを奪い返すことに成功する。サンプレーはハーフからアームロックを狙い、ブリットのブリッジに合わせてマウントを奪う。ヒップエスケープから足を戻したブリットだが、クローズドで固めるのが精いっぱいで、反撃に移ることはできない。

手首を掴み、三角を狙ったブリットだが、この仕掛けはスローでサンプレーが余裕をもって対処する。細かいパウンドを落すサンプレーが、パスを狙うとブリットは苦し紛れのアームロックへ。と、逆側に回ってハーフの状態になったサンプレーがパウンドを落すが、なぜかレフェリーがブレイクを命じる。

残り40秒、テイクダウンを狙ったブリットだが、足は追いつかず腕だけが前に出ており、サンプレーは簡単にディフェンスしバックへ回り込む。ガードを取ったブリットだが、試合はここでタイムアップに。動きの良さと、詰めの甘さ、そしてスタミナロスで動きが鈍くなった両者。いかにもチャレンジャーズらしい試合内容となった一戦は、ジャッジ3名とも29-28でサンプレーを支持し、判定勝ちを収めた。

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