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【Pancrase348】熱戦、荒田に競り勝った山口怜臣がネオブラ・バンタム級を制しMVPに

【写真】脱・考えすぎが、良い風に山口のMMAを回し始めた(C)MATSUNAO KOKUBO

<2024年ネオブラッドTバンタム級決勝/5分3R>
山口怜臣(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
荒田大輝(日本)

サウスポー同士、前に詰める山口に荒田がテイクダウンを仕掛ける。ボディロックからの仕掛けを凌いだ山口はバックを譲らず、スクランブルに持ち込み、スタンドに戻ると左を当てる。さらに右ボディを入れ、ケージに荒田を押し込んむと小手投げを凌ぎ、ローを入れる。徹底してダブルレッグ狙いの荒田、それを切り続ける山口。

懸命にクリンチを続ける荒田だが、引いてポジションを入れた山口はボディにヒザを突き刺して離れる。左ローからボディ、アッパーの山口に対し、荒田はカウンターのテイクダウン狙いも切られる。山口は切ってヒザをボディに続け、差し合いでも引かない。間合いを取り直した荒田は、跳びヒザ。続いてダブルからボディロックにとって同体のような大腰で投げ切る。半身のシールドで下になった山口はシングルレッグでレッスルアップ。荒田のギロチンに、山口が自ら前転で防いでスタンドに戻った。荒田はジャブを入れたが、ジャッジは2者が山口を支持した。

2R、荒田のジャブに対して、ショートのコンビの山口がダブルを切ってカーフを効かせる。しかし、右フックでダウンを奪われるとダースを防いでスタンドに戻る。左カーフを続ける山口がワンツー、荒田はダブルレッグを仕掛けケージまでドライブしていく。ワキを潜ってバックに回った荒田がワンフックからボディトライアングルに捕える。

荒田は鉄槌を入れ、山口に胸を合わさせないまま残り1分に。山口もRNCはセットは極力防ぎ、最後にマウンドに移行した荒田のパンチに立ちあがって時間に。ジャッジは揃って荒田につけた。

最終回、荒田の右に組んだ山口が押されながらヒザを入れる。離れて左を振ると、ここも荒田が組みを選択する。すぐに離れた両者、ダブルを切った山口がネルソンに取り、ヒザを繰り出す。荒田のジャブに、山口は左カーフから右、ワンツーからスリーでパンチをヒットさせる。山口は左にダブルを合わされるが、切ってヒザ蹴り。荒田は小手投げが決まらず、山口がカーフを蹴る。さらに左から右、左&右ボディと打撃でリードした山口は、左フックを入れる。荒田はダブルを連続で仕掛けるが、山口は切る。

最後の2分、ジャブ、左からダブルレッグは決まらない。それでも執拗に仕掛け続けるが、クリンチでケージに押し込んだ山口がダブルレッグを決める。ハーフでボディにヒザを入れ、顔面にパンチを打ちつける山口は強い右を打ち込む。最後までトップをキープした山口は、最終回を取り判定勝ちを手中に収めたか。

結果はスプリットで山口が勝利、2024年ネオブラッドTバンタム級を制しMVPにも輝いた。


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