【DWCS S08 Ep10】コンテンダーシリーズ最終週。ピッチニーニが2度目の正直目指し、グールレ戦へ
【写真】ある意味、よりタフな相手と戦うこととなったピッチニーニ (C)Zuffa/UFC
15日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで今年のコンテンダーシリーズ最終戦が行われる。8月13日のシーズン開幕から9週で39人の契約が実現し最後の5試合を迎えることとなった。
Text Manabu Takashima
米国、ブラジル、キューバ、アルゼンチン、カナダ、そして豪州から計10選手、計66勝8敗1分とファイター達のラストバトルにはFURY FCフライ級王者ルイス・グールレ、修斗ブラジル・フェザー王者=アントニオ・モンテイロという北・南米のトップフィーダーショーの王者が参戦。
そしてアルゼンチン&ウルグアイのSamurai Fight House女子ストロー級王者フリエタ・マルチネス。ブラジルのStandout Fighting Tournamentウェルター級王者エラルド・ソウザというローカル王者が出場する。
そんななかFury FC王者グーロォと対戦するニック・ピッチニーニは第3週以来、2度目──そしてラストチャンスに賭ける。オクラホマ州立大時代にD1レスリングでオールアメリカン3度なっているピッチニーニは、アルファメール所属のダック・ダフィーにカーフを効かされながら、組み勝負となりスプリット判定勝ちを収めた
ピッチニーニは10日前のショートノーティス出場でアップセットを起こし、契約できる材料は揃ったと思われた。しかし、ダナ・ホワイトは「ニックが勝ったと思った。両者が合意するなら第10週に再戦を組みたい」と非情な判断を伝える。この日はボグダン・グラッドにスプリット判定で敗れたマイケル・アズウェルがサインを果たしており、本当に神様の気まぐれ、匙加減に翻弄されたピッチニーニだ。
ダナの宣言通り、ダフィーとの再戦が組まれたが、ダフィーが欠場となりピッチニーニはグールレと戦うことに。キャリア9勝0敗のグールレもレスリングベースのファイターだ。そのレスリングだけならピッチニーニの方が、上をいくだろう。ただし、テイクダウンの圧にパンチを加え、テイクダウン後のパウンドの強さなどMMAファイターとしてはグールレの方が武器が多いのも事実。
組み勝負で勝利を手にしながら、契約に至らなかったピッチニーニがグールレを相手にどのようなファイトを挑むのか。コンテンダーシリーズという戦いの舞台を考えるとスタイルチェンジを考慮する必要があるピッチニーニは、アジャストしたファイトか、自分の強さを全面に押し出すファイトか、どちらを選択するのか興味深い。
■視聴方法(予定)
10月16日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS
■ DWCS S08 Ep10対戦カード
<ミドル級/5分3R>
ニック・クレイン(米国)
エラルド・ソウザ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
ニック・ピッチニーニ(米国)
ルイス・グールレ(米国)
<フェザー級/5分3R>
ヤディエル・デルヴァリエ(キューバ)
アントニオ・モンテイロ(ブラジル)
<女子ストロー級/5分3R>
レスリー・ヘルナンデス(米国)
フリエタ・マルチネス(アルゼンチン)
<ウェルター級/5分3R>
ムアメド・アドゥ(カナダ)
ジョナサン・ミカレフ(豪州)