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【FORCE20】打撃向上の高岡が世界3位・宮城を判定で下す。元プロボクサーの垂水がデビュー戦でTKO勝ち

【写真】高岡は確実に打撃が向上。だからこそグラウンドでも、しっかり優位なポジションをキープできる(C)Torao Nation State

8日(日)、香川県の高松シンボルタワーでFORECE20が開催された。ここでは四国ファイターの3試合についてお届けしたい。
Text by Shojiro Kameike


<フライ級/5分3R>
高岡宏気(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
宮城友一(日本)

高岡がプレスを掛けると、サウスポーの宮城が左インローを放つ。左ジャブを突く高岡が右を繰り出すと、宮城が組んでケージに押し込んだ。ケージを押しながら右足で小外刈りを狙う宮城。左腕を差し上げたが、高岡が切り返した。高岡がボディロックからテイクダウンを狙うも宮城が耐える。差し返した宮城が左ヒザを高岡の顔面に突き上げた。ケージ際の差し合いで高岡が首相撲からダブルレッグに切り替えるも倒せず。宮城もヒザ蹴りから差し返す。高岡はシングルレッグ、ボディロックで揺さぶり、ラウンド終了間際に投げで崩してテイクダウンを奪った。

2R、左ジャブを突く高岡が右ショートに繋げる。宮城も右ローを返す。ケージ際の差し合いから、離れ際に高岡が右を打ち込む。さらに左を突き刺す高岡は、右ハイから右ストレート、左フックまで繋げた。ダーティボクシングも織り交ぜて攻め立てる高岡。右ハイを繰り出した際に足を滑らせると、宮城が距離を詰めたが差し返す。明らかに打撃面が向上している高岡は、左右ストレートで宮城を下がらせる。宮城も強いローとテンカオを当てるが、高岡の前進を止めることができない。宮城の左ミドルを捌いて倒した高岡は、バックマウントを奪取してラウンドを終えた。

最終回、高岡の左ジャブが伸びる。さらに左から右に繋げる高岡。宮城はオーソドックスにスイッチした。高岡が組むと左ヒザを突き上げる宮城だが、ケージまでドライブされてしまう。離れると、高岡が首相撲から右ヒザをボディに突き刺した。ケージ際では宮城が右ヒジを打ち込む。ケージ際の差し合いが続く中、宮城の左目付近から出血が見られる。首相撲でヒザを連打する宮城。ケージ中央の打ち合いから高岡がダブルレッグでグラウンドに持ち込んだ。高岡はパウンドで削りながら、バックマウント&RNCへ。宮城が反転して立ち上がり、ヒザを放っていった。

裁定はジャッジ2名がフルマークをつけるユナニマス判定で、高岡が世界ランク3位の宮城を下し、20回目の記念大会を締めくくった。


<バンタム級/5分2R>
矢野武蔵(日本)
Def.2R0分41秒 by アナコンダチョーク
藤田ムネノリ(日本)

藤田が左ジャブ2発から大きく右を振るう。バックステップでかわした矢野は左ミドルハイ。藤田の左ミドルハイをブロックした矢野がプレスをかける。左ジャブでケージを背負わせるが、藤田が左に回り、ニータップで組んだ。ケージを背にして尻もちを着かされた矢野だが、左足を抑えられながらもすぐに立ち上がる。再びケージに押し込まれるも、左オーバーフックで耐える。しかし藤田がボディロックから反対側に回してグラウンドに持ち込んだ。

立ち上がる矢野を逃がさず、ケージ中央で背中を着かせる藤田がパウンドで削る。うつ伏せになりケージ際まで移動した矢野が立ち上がった。藤田はバックコントロールから矢野の右ふくらはぎを蹴り続ける。矢野はバックの藤田に対して右ヒジを突き刺す。バックカーフとモモへのヒザ蹴りで削りながら、藤田がバックコントロールで初回を制した。

最終回、藤田が左ハイを放つ。ケージ中央からダブルレッグで飛び込んだ藤田に対し、矢野がカウンターでアナコンダに捕らえた。それでも押し込み続ける藤田を回し、トップから首に圧力をかけてタップを奪った。これで3連勝となった矢野は「来年はRIZINがあるみたいなので、良かったら呼んでください」とアピールした。


<フェザー級/5分2R>
垂水稔朗(日本)
Def.1R2分21秒 by KO
一水浩二(日本)

元プロボクサーで日本ランキングにも入っていたことのある垂水は、修斗トライアルマッチを経て、これがMMAデビュー戦。サウスポーの一水に対して距離を詰めると、右前蹴りからケージを背負わせる。しかし、この前蹴りがローブローになったとして試合が中断される。再開後、一水が右フックからシングルレッグに入ると、垂水はスプロールしてトップに。ニーシールドの一水に鉄槌を落とす。一水はボトムから三角をセットアップするが、足を捌いた垂水が立ち上がった。

再びシングルレッグで組んだ一水だが、これもスプロールされてしまう。ガブッてスタンドに戻った垂水は、グラウンド状態にある一水の肩を蹴る。この蹴りが顔面を狙ったものであると注意を受けて、試合は再開。距離を詰める一水を右ストレートで迎え撃つ垂水。フラつく一水のダブルレッグをスプロールした垂水は、うつ伏せの一水にワンツーでパンチを浴びせる。そして仰向けになった一水に鉄槌を連打し、レフェリーストップを呼び込んだ。

デビュー戦をKO勝利で飾った垂水は試合後にマイクを渡され、「5年前にプロボクシングを引退し、子供も生まれたので『もうエェかな』と思っていました。でも縁があってFORCEジムでお世話になり、気づいたらココにいました。自分はこういうところが居心地が良いんだなって改めて思わされました。今日は疲れました(苦笑)。家族のもとに返って寝ようと思います」と語った。

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