UFC121出場、ヤン・ドンイ 「岡見にも秋山にも負けない」
23日(土・現地時間)にカリフォルニア州アナハイムのホンダセンターで行われるUFC121。同大会では、キム・ドンヒョンに続き、韓国からUFC初参戦を果たすファイターが出場する。スパルタ式で有名なコリアントップチームから、世界の最高峰の舞台に立つヤン・ドンイだ。
日本でもHEAT、DEEP、そして戦極のリングで負け知らず、キャリア9連勝でUFC進出を果たしたヤン・ドンイを大会3週間前に同チームのトレーニング後にキャッチした。
【写真】1984年12月7日生まれの25歳、ソウル出身のヤン・ドンイ(C) MMAPLANET
――そもそもヤン選手が、総合格闘技を始めたきっかけは何だったのでしょうか。
「総合格闘技の試合をしたのは、2007年7月が初めてです。兵役を終え、総合格闘技で戦いたいと思っていました。総合を始める前は柔道とヨンムドーをやっていました」
――ヨンムドーとはどのような格闘技なのですか?
「ヨンイン大学(龍仁大学。柔道で有名だが、それ以外にもテコンドー学を初め、武道に力を入れている文武両道の大学。警護学という分野を確立し、警護学科が存在する)、以前は柔道大学という名でしたが、創立50周年を記念し、テコンドーと柔道、ハップキドーを合わせて創られた新しい武道、総合武道です。もともと柔道をやっていて、高校のときにヨンムドーの試合で好成績を収め、ヨンイン大学に入学を許されたんです。
【写真】KTTでは技術練習前に自らの荷重を利したフィジカルトレーニングが、30分以上行われる (C) MMAPLANET
ヨンムドーは道着着用で、スタンド打撃では顔面殴打は禁止でテコンドーの技術を使います。組むと投げ、寝技で打撃は許されていません。総合格闘技をやる上で、基本的な技をヨンムドーで学びました。基礎と部分、そしてバランス面で役立っています」
――兵役を終えて、総合格闘技を始めようと思ったきっかけは何だったのですか。
「総合をやろうとは兵役中から思っていました。実際に練習できる状態になったのが、兵役を終えてからだったんです。兵役後、プロにまでなって、その後は引退した友人がKTTで練習していて、自分もここでトレーニングをしようと決めていました」
――UFC出場が決まった時は、どのような気持ちでしたか。
「嬉しかったんですが、それは一時的なものです。特別、浮かれたことはなかったです。大切なのは、これからだと身が引き締まりましたね。UFCに出場することが目標でなく、勝つことが目標ですから」
――そのデビュー戦の相手は、クリス・カーモジーですが。
「TUFに出ていたぐらいしか情報はないです。特に、対戦相手のことを入念に調べることはないですし。背が高いので、距離を詰めて戦いたいと思っているぐらいで、具体的な作戦は考えていないです」
――ミドル級には同じアジアの岡見勇信選手、秋山成勲選手が活躍していますが、意識しますか。
「2人とも良い選手たちです。客観的に見て岡見選手は、秋山選手より強いでしょう。ただし、二人とも自分には勝てないです」
■UFC121対戦カードは下記の通り
<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ブロック・レスナー(米国)
[挑戦者]ケイン・ベラスケス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・シールズ(米国)
マーティン・カンプマン(デンマーク)
<ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・サンチェス(米国)
パウロ・チアゴ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
ティト・オーティズ(米国)
マット・ハミル(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ゴンザガ(ブラジル)
ブレンダン・シャウブ(米国)
<ミドル級/5分3R>
コート・マクギー(米国)
ライアン・ジャンセン(米国)
<ミドル級/5分3R>
パトリック・コーテ(カナダ)
トム・ローラー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マイク・ガイモン(米国)
ダニエル・ロバート(米国)
<ライト級/5分3R>
サム・スタウト(カナダ)
ポール・テイラー(英国)
<ミドル級/5分3R>
クリス・カモージー(米国)
ヤン・ドンイ(韓国)
<ヘビー級/5分3R>
ジョン・マドセン(米国)
ギルバート・アイブル(オランダ)