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【LFA188】計量オーバーのスウィーニーは深追いせず。ナシメントに判定勝ちで王座は空位に

<LFAバンタム級選手権試合/5分5R>
ジョン・スウィーニー(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.49-46.
ハファエル・ド・ナシメント(ブラジル)

王者スウィーニーが141.4ポンド(64.1キロ)と、大幅な計量オーバーでタイトルは剥奪。ナシメントが勝った時だけ王者に認定される変則タイトルマッチに。

スウィーニーが右ローを当てると、ナシメントもローを打ち返す。スウィーはナシメントの動きに右ストレートを合わせていく。ナシメントがダブルレッグで組むもテイクダウンできず。スウィーニーがプレスをかけ、ナシメントにケージを背負わせる。右を当てたスウィーニーが連打を浴びせていく。サウスポーにスイッチしたスウィーニーに対し、ナシメントは右前蹴り、右ローと蹴りと散らすが前進を止められない。ナシメントが右ストレートをスウィーニーの顔面に伸ばした。スウィーニーはサウスポースタンスで距離を詰めていく。

ナシメントの右前蹴りを捌いたスウィーニーはパンチの連打、首相撲からのヒザへと繋げる。ナシメントが右スピニングバックキックを繰り出すと、かわしたスウィーニーがバックに回ってグラウンドに持ち込む。しかし切り返したナシメントが十字を狙う。腕を抜いたスウィーニーが立ち上がり、再びガードの中に入って鉄槌を浴びせると、ナシメントが左腕を取って十字を狙う。スタンドに戻り、下がったスウィーニーがスタンドを要求するとレフェリーもブレイクを掛けた。ともに打撃を出し合い初回を終える。

2R、早速ナシメントにケージを背負わせたスウィーニーだが、ローを続けて受けてしまう。スウィーニーのパンチをブロックしたナシメントが右を振るう。ノーガードでナシメントを下がらせるスウィーニー。しかしナシメントも徐々にスウィーニーのパンチを見切り、自身も右も顔面を捉えるように。対してスウィーニーも左ジャブを突くようになった。ナシメントは右ローをすくわれ、背中を着いてしまう。

スウィーニーはスタンドから足を捌きに行くも、パスすることはできない。ナシメントがリバースデラヒーバで崩しにかかるとスウィーニーが立ち上がり、ナシメントもスタンドに戻った。サウスポーで構えるスウィーニーの顔面に、ナシメントの左ジャブが突き刺さる。スウィーニーは速いジャブから右ローに繋げて、ナシメントにケージを背負わせた。

3R、スウィーニーが左ジャブから右ローを当てる。フェイントをかけてナシメントのガードを固めさせ、プレスをかけるも右のストレートの逆襲を受ける。左ジャブから右ストレートをボディに伸ばしたスウィーニーは、サウスポーにスイッチして右ジャブを突き続ける。さらにオーソドックスで右ジャブ。ナシメントのダブルレッグをスプロールし、ワンツーを見せるが……これは疲労か、あるいはスタミナ温存か。

ナシメントが頭を振って距離を詰めてくると、スウィーニーは左前蹴りで止める。ナシメントの右スイングをスウェーでかわしたスウィーニーは、スイッチしながら左右ジャブに徹する。ナシメントは右スピニングバックキックを繰り出すが、状況を打開できない。右ボディストレートを受けたスウィーニーは、バックに回ってグラウンドへ。ナシメントがボトムからスウィーニーの右腕をキムラで抱え、リバーサルから腕十字に切り替えるも凌がれた。

4R、スウィーニーは左ジャブを突き続ける。ナシメントも左ジャブで顔面を跳ね上げたが、ここでスウィーニーがマウスピースを吐き出し、試合が中断される。スウィーニーに注意は与えられず、試合が酒井かいされるとジャブを突く。ナシメントの右アッパーを受けたスウィーニーが組みつくも、逆にケージへ押し込まれた。スウィーニーは押し返し、ケージ中央でジャブ&ローを貫く。とはいえナシメントの左ジャブ、右ダーティ―ボクシングを受けており、試合をコントロールし切っているとも言えない。ともに顔面から流血が見られるなか、ナシメントの左ジャブが届く。徐々に見合う時間が長くなるなか、スウィーニーがナシメントにケージを背負わせた。

最終回、互いにガードを高く構える。スウィーニーの左ジャブが当たり、ナシメントの手数が減った。ナシメントのシングルレッグを切ったスウィーニーがパンチで攻め立てるも、深追いはしない。両者は単発のジャブを当てる。スウィーニーは右カーフ、左ジャブを見せてナシメントを挑発するも自身が攻め立てることはない。残り30秒でナシメントが前に出続け、右をヒットさせるがスウィーニーが距離を取り続けた。

裁定は2人のジャッジがフルマークをつけるユナニマス判定で、スウィーニーが勝利したため王座は空位となった。


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