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【K-1 MAX】地元の英雄スファンの悲劇

2010.10.04

Dorago■第11試合 FINAL16/3分3R
ドラゴ(オランダ)
Def.2R2分52秒/KO
イ・スファン(韓国)
※右ハイキック

【写真】昨年のファイナル16で、日本のエース=佐藤嘉洋に続き、イ・スファンと開催国のエースを潰したドラゴ。オランダでの不振を払拭する勝利だった (C) WORLDKICKs

K-1MAX世界FINAL16のメインイベントに抜擢されたのは、ホスト国の地元韓国のスター選手であるイ・スファン。日本のシルバーウルフで単身修行をしている彼は、着実にレベルが上がっている。ここを勝って、韓国人初となるMAX世界王者への道を駆け上がりたいところだろう。だが、すっかり敵役として定着してきたドラゴが、今回の相手。あの圧力は、型にはまると破壊力抜群。スファンがどこまで耐えるかがポイントだろう。

1R、スファンは右ローキックを連発。フック、ローキック、前蹴り、左ミドルキックと得意の攻撃でドラゴを潰しにかかった。ドラゴは、とりあえずディフェンス重視か。フックを放つものの、得意のコンビネーションはまだ爆発しない。すると、スファンのミドルキックを受けたドラゴが、左右のフックでラッシュをかけた。下がるスファン。ガードを上げていたスファンは、左フックをもらってしまいダウンを喫してしまう。立ち上がってラウンドに救われたが、万事休すだ。


2R、なんとスファンが逆襲する。自分の距離で闘えるようになったスファンは、ヒザ蹴り、ミドルキックがドラゴのボディに入り始める。動きが止まるドラゴ。あと一歩。あと一発いいのが入れば、ペースを掴めそうだ。するとドラゴは、一気に勝負をかけた。左右のフックを乱れ打ち。ロープ際までスファンを下がらせると、右ハイキックを首筋に巻き付ける。顔からマットへ沈むスファン。地元のヒーローの悲劇のKO負けに、会場から悲鳴が上がった。

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