【UFC302】ドタバタ感のある根性ファイトを展開したホフェスが、最後はまとめてガルに競り勝つ
<ウェルター級/5分3R>
バシル・ホフェス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ミッキー・ガル(米国)
ご当地ファイター、ガルに大きな声援が集まる。ケージ前でサークリングのガルに対し、ホフェスが右オーバーハンドを繰り出す。互いに慎重な立ち上がりとなり、ホフェスが右ローを蹴る。ガルは右オーバーハンドを被弾し、ジャブを返すも圧を受けた状態が続く。ホフェスは右オーバーハンドから返しの左フックを振るい、右フック、そして左ハイと手数を増やす。スイッチを交えて戦うホフェスだが、左ハイでスリップし尻もちをつく。
スタンドで待っていたガルは、立ち上がったホフェスのコンビに下がるなど劣勢が続く。ワンツーの右を受け手も勢いをつけて前に出るホフェスが、スーパーマンパンチ。ガルは右を返していく。組みつつ右フックを振るうガル、その右がヒットしホフェスの動きがドタバタしてくる。近距離の打ち合いもガルが右を当て、ホフェスが下がる。直後に時間となり、盛り返したガルだが初回を落としたか。
2R、間合いをはかるなか、ホフェスが右をヒット。ガルも右を打ち返す。ホフェスのスーパーマンパンチはタイミングが合わず、スピニングバックフィストも空振りに。ガルは右ミドルを蹴り込むが、姿勢を乱す。両者、リズムが良いように見えないがガルが右を当てる。サウスポーのホフェスも左を打ち返すと、見えていなかったガルは足を使うように。ホフェスの右にヒザを合わせようとしたガルだが、ワンツーに左を受けるなど初回終盤の勢いは遮断された。
それでも右ボディストレートを入れたガルは、大振りで動きが落ちてきたホフェスに右フックを決めて圧を掛けるとダブルレッグを決める。バックを譲らず、スタンドに戻ったホフェスだが、ここは削られたか。ガルはステップインが右エルボーを狙い、ジャブを届かせる。さらにワンツーの右ストレートをクリーンヒットさせたガルは、直後前進にダブルレッグを合わされテイクダウンを許す。ホフェスは自らスタンドに戻り、省エネ──すぐにラウンド終了を迎えた。
最終回、ガルがまずジャブを当てると、ホフェスの右オーバーハンドは空振りに。スピニングバックフィストも距離が合わなかったホフェスは、右フックを合わされ頭が揺れる。ガルが勢いづいて、パンチを被弾しても構わす打ち返す。足を止めてのパンチの交換で効かされたガルだが、直後に右を打ち抜いてホフェスの腰が落ちる。ここでテイクダウンを仕掛けたガルは、切られても組みを見せたことでパンチが当たるように。
嫌がってダブルに出たホフェスは、ギロチンに頭を抜いてトップを摂ると一気にパスを狙う。ハーフから立ち上がったガルは離れたホフェスに右を伸ばす。ここからワンツーで右を当てると、続くショートのフックでホフェスが足をばたつかせる。ロングからエルボーと前に出るガルに対し、ホフェスも打ち返してダブルレッグ。切ったガルがヒザを突き上げ、ニータップも切ると右をヒットさせる。右を連続で極めるガルは右エルボーにダブルレッグを合わされて背中をつかされる。ハーフで抑えるホフェスは、ポイントメイク。残り10秒でファイトはスタンドに戻り、足を止めての打ち合いっぽい流れでタイムアップを迎えた。
結果は3-0でホフェスに凱歌が挙がったが、フルマークが2人というのは意外だった。