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【PFL2024#03】カルバーリョと対戦、ブレンダン・ラウネーン「エルボーの有無でゲームは別モノになる」

【写真】エルボーのない試合の経験差が、ラウネーンの言う通りに出るのか(C)MMAPLANET

19日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナでPFL2024#03が開催される。2024年シーズン、最後に開幕を迎えるのはウェルター級とフェザー級だ。
Text by Manabu Takashima

例年、一・ニを争う混戦となる両階級にBellator勢が加わり、さらにタフになることは間違いない。そんなフェザー級にアダム・ボリッチが参戦、実に1年半振りのファイトでエンリケ・ベルゾラとBellator対決を戦う。長いレイオフから復帰するザ・キッドにPFLで戦う心境を尋ねた。


──PFL2024シーズがスタートし、ペドロ・カルバーリョと対戦します。今の気持ちを教えてください。

「アメージングだ。また戦いの時が来た。やってやるよ」

──ところでPFLがBellatorを買収した時、ブレンダンはどのような想いでしたか。

「最高じゃないか。新しいコンペティターが参入してくることは、皆にとって素晴らしいことだからね」

──日本でもUFCに次ぐ世界第2位のプロモーション=Bellatorと第3のプロモーション=PFLが一つになることは大きな話題になりました。

「ノー、ノーノーノ―。PFLがナンバースリーなんて、勘弁してくれ(笑)。そして、いつの日かPFLがナンバーワンになることを願って僕らは戦っているんだ。Bellatorも素晴らしいプロモーションだったし、そこのファイターがPFLに合流することで目新しいマッチメイクが増える。

バッバ、ブレットと共にフェザー級のロースターとして今シーズンをPFL出身として戦えることが凄くハッピーだ。何しろ僕とバッバ以外は皆が新顔で、本当にどんな試合が実現していくのか。心の底から楽しみでならない」

──知名度のBellator、実力のPFLというイメージも実は持たれていたのですが、リヤドの大会ではPFLは大敗を喫してしまいました。

「PFLからはチャンピンが出場できない試合がいくつかあった。だからPFLが負けたという言われ方は心外だ。ピネドもマゴメドケリモフもあのショーでは戦っていないからね。ベストメンバーが揃えば、PFLが勝っていたはずだよ。

Bellator勢がシーズンに参戦してくるけど、僕らが如何にハードな戦いをやってきたのか身をもって知ることになるだろう。7カ月で4試合、この大変さは経験しないと理解できない。試合のたびに、色々と別の個所をケガする。その状態で試合は続く。目が腫れていようが、すぐに練習に戻らないといけない。これから実力がハッキリすることになる。そして、次のチャンプ・チャンプ決戦ではPFLが勝ち続けるよ」

──ではカルバーリョ戦に向けて、どのような試合になるとイメージしていますか。

「ペドロは凄く堅実なファイターだ。ただしレスリングでも、柔術でも僕の方が優れている。もちろん、打撃に関してはことさら強調する必要もない。僕の方がオールラウンダーだと証明するよ」

──ところでPFLで戦うようになったBellatorファイターは、エルボーが使えないことを危惧している選手が多かったです。ブレンダンは既にエルボーなしを4シーズンで11試合戦ってきました。エルボー無しで、勝ちパターンを構築したかと思います。

「エルボーの有無でゲームは別モノになる。寝技のポジション、スタンドでのクリンチは全く違う。それに何か無いところから増えるのはアジャストしやすいんだ。でも、有ったモノが無くなるのは調整が凄く難しい。つまりBellator勢は、この事実にすぐに直面することになる。

特にグラウンド&パウンドでエルボーがないことで、PFLではレスラーが上手く相手をコントロールして、殴ることができている。ぴったりと頭をつけていると、パンチのスペースがなくなるからね。さっきもいたけど、ずっとやってきた武器がなくなる。新顔にはタフな状況だよ」

──ではカルバーリョ戦でも、その点は有利になると?

「エルボーが使えないことだけでなく、僕にはアドバンテージだらけだよ。とにかくPFLで4年間戦ってきた僕にはマッシブ・アドバンテージがある」

──ところでBellatorはRIZINとクロスプロモーションというMMA界で稀なショーを開いてきました。11月にファイナルが終わった後、ニューイヤーイブ・ショーに出場する機会があれば実現させたいですか。

「とにかくファイトスケジュールによるよ。ただし、引退前に必ず日本で戦いたいと思っている。日本か中国、僕の知らない世界を目にしたいんだ」

■視聴方法(予定)
4月20日(土・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■ PFL2024#03対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
シャミル・ムサエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
ネイマン・グレイシー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
カイ・カマカ2世(米国)

<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
エンリケ・バルボーザ(ペルー)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ブレット・ジョンズ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ラウレアノ・エスタロポリ(アルゼンチン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・マッジ(南アフリカ)
ブレナン・ワード(米国)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド(米国)
オットー・ホドリゲス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ホマン・ドゥビエンヌ(フランス)
サッド・ジーン(米国)

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