【RING C04】ムン・グックフワンに快勝、バンタム級T準決勝進出のザマンベコフが「僕はフライ級」宣言
【写真】テイクダウン&スクランブルの激しい攻防も、バックを制した(C)KIM HYONG JUN
<バンタム級T準々決勝/5分3R>
ボラット・ザマンベコフ(カザフスタン)
Def.3-0
ムン・グックフワン(韓国)
前蹴りからスイッチして左ミドルを蹴ったザマンベコフ。ムンも三日月蹴りを見せる。ザマンベコフはジャブからワンツーで前に出ると、組んできたムンをケージに押し込む。ヒザを突き上げ、ダブルアンダーフックに取ったザマンベコフが肩パンチを繰り出す。ローブローで急所を蹴られたザマンベコフは、そこを押さえながら離れ右フックを打ち込む。ここでレフェリーが遅いストップをかけ、インタバールを設けて試合が再開。
ザマンベコフが右オーバーハンド、右カーフ、左前蹴りと圧を掛ける。ムンは左インローを蹴るが、カーフで姿勢を乱される。さらにワンツーの左を被弾したムンが、間合いを取り直した。ザマンベコフは右オーバーハンドを空振りして、ムンに組みつかれるがポジションを入れかえて両ワキを差しテイクダウンを狙う。続いて肩パンチをアゴに入れたザマンベコフだが、レフェリーがブレイクを命じた。
残り30秒、、距離を詰めたザマンベコフが右のショートから左を打ち込む。ムンもワンツーを放つが、当たりは浅くザマンベコフが右を入れる。最後のテイクダウン狙いに、蹴りを合わせたムンだったが初回を落とした。
2R、ムンが右ローを蹴り、左ジャブを当てる。右カーフを蹴り合い、ザマンベコフの右ハイがムンの頭部をかすめる。ワンツーを入れたザマンベコフに左を返したムンがカーフを蹴る。ザマンベコフは前蹴りを顔に伸ばし、右オーバーハンド、左アッパーからラッシュをかける。間合いを取り直したムンは、ヒザ蹴りにも左フック2発、続いて右を返す。殴られても平気なザマンベコフがシングルレッグからバックに回り、リフトしてスラム。そのまま両足をフックする。ムンはエルボーを落とされながら、腰を上げる。自ら着地したザマンベコフは、ムンの右にダブルレッグ。そのまま首投げでテイクダウンを決める。
スクランブルでアナコンダのザマンベコフだが、頭を抜いたムンがバックに回ってワンフック、背中を伸ばしに掛かるところでタイムアップを迎えた。
最終回、まずはハグをした両者。ムンが右ハイを狙い、右前蹴りへ。さらにワンツーからスリーを伸ばしザマンベコフが後退する。クリンチで細かいパンチを入れたムンに対し、ザマンベコフがカーフを蹴る。カーフを効かせ、パンチに繋げるザマンベコフがスーパーマンパンチを入れる。スイッチして左を伸ばし、右フックに繋げるザマンベコフ。ムンも前に出るが、ハイキック、テイクダウンのフェイクから右を顔面に被弾。ムンは左をヒットするが、ザマンベコフも下がらずシングルレッグへ。
尻もちから立ったムンに対し、低い姿勢で組んだザマンベコフにムンがギロチンをセットする。腹を押し上げて後方に投げたザマンベコフだが、ムンはギロチンを解かずに力を込めて絞める。
タイトに見えたギロチンから頭を抜いたザマンベコフが、スクランブルでバックに。両足をフックされてのRNCは防いだムンだが、背中を伸ばされ重いパンチを落とされる。ムンはそれでも立ち上がるが、ザマンベコフがシングルレッグへ。最後の10秒でギロチンからがぶったムンがヒザ蹴りを続けタイムアップに。結果は3-0でザマンベコフが勝利しバンタム級トーナメント準決勝に駒を進めた──にも関わらず、「僕はフライ級。バンタム級じゃない」とマイクで話した。