【A1 Combat19】川原波輝、際どい勝負をモノに。ベルトを巻いて「UFCにストロー級を創る!!」
<A1Cストロー級王座決定戦/5分3R>
川原波輝(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
アンソニー・ドォ(米国)
右に回ってジャブを伸ばすドォに対し、川原が右インローを蹴る。引き続きダブルジャブ、頭を振るドォ。川原は左ハイを軽く蹴り、右フックへ。ドォも左ハイを繰り出し、ガードした川原がスイッチ、すぐにオーソに戻る。ドォが右を振るい、川原が右ローを蹴り込む。左右へのステップを踏むようになったドォが右を当てる。ワンツーのドォ、スイッチしてはハイの川原が姿勢を乱す。直ぐに立ち上がって左ハイを蹴った川原は、腹、足、顔と攻撃を散らす。ヘッドムーブからボクシングのドォが右をヒットする。
川原の右オーバーハンドは届かず、ワンツーをスウェイでかわす。蹴り足をキャッチしてケージに詰めたドォがヒザを繰り出す。川原は左に回って離れ、左の伸ばす。サウスポーになった川原が右オーバーハンドから左ミドルを決める。オーソに戻し右カーフを入れた川原は左を被弾、さらに左から右を受けて打ち返すも初回を落とした。
2R、前に出てくるドォに対し、左を当てた川原だが右を直後に打たれる。ここは落とせない川原はスイッチして左ハイ、左から右を当てる。右ストレートの相打ち後に、ドォがワンツーを入れる。互いに蹴りを出し、左をブロックしてワンツーを見せる。さらにヒザを出した川原だが、組みで詰めたドォがヒジを放つ。ミドルハイから右ローの川原がワンツーを空振り。右ハイをブロックして、左ミドルを決める。直後に組んだエルボーのドォだが、川原も右を当てる。これでバランスを崩したドォに対し、川原はパンチから蹴りのコンビを繰り出し、右は伸ばす。残り10秒で再びミドルを決めた川原だが、このラウンドは微妙ながら、勢いで取り返したか。
最終回、左をまず入れた川原はシングルレッグでケージ詰められる。エルボーから離れたドォ、川原の粗い左右のフックは空を切る。直後のステップインにヒザを合わせた川原は、クリンチに持ち込まれる。ヒザを蹴り合うが、川原は時間は使いたくない。離れたドォを追いかけてフックの川原が、鬼神の笑みを浮かべる。しかし、パンチがワイルドになっている川原だったが右を当て、蹴りに繋げる。左を返しドォ、組んでヒザ蹴りに川原は左ボディショットを決める。
さらにワンツーに左をヒットさせた川原は、左ジャブの相打ちからローを蹴られる。残り90秒、ドォが右を当て川原の右をかわす。川原はスイッチして腹を2つ殴られる。そこから右を当てた川原の右ローで、ドォが回る。さらに左ミドルを入れた川原は、タイムアップと同時にドォとハグ、手を握り合って頭を下げた。
1Rはドォ、3Rは川原が手数と圧で回っていたが──果たして──結果は3-0で川原に!! ブーイングも起こるなか、川原はユライア・フェイバーにベルトを渡され涙を見せる。そして──「僕らは歴史を創った。アンソニー・ドォ、ありがとう。このベルトは米国で初めてのストロー級のベルト、UFCにストロー級を創りたい。どうだろう? ダナ・ホワイト。UFCストロー級を創って欲しい、僕らは準備できている。Why Not?」と英語でアピールし、続いて「日本の皆さん、応援ありがとうございました。ここからUFCストロー級設立に向けて動きたいと思います。ありがとうございました」と大阪弁で話した。