【UFN22】群雄割拠のライト級、オリベイラが存在感示す
■第9試合 ライト級/5分3R
チャールズ・オリベイラ(ブラジル)
Def.3R2分25秒/リアネイキドチョーク
エフライン・エスクデロ(米国)
左ロー、右ストレート、右ハイ、さらにフライングニーと軽快な動きを見せるオリベイラに組みついたエスクデロだが、レフェリーからブレイクを命じられる。オリベイラは右ストレートからダブルレッグで組みつくも、ここはエスクデロが体重を預けて態勢を入れ替える。
ならばと胸を合わせた状態で、大外刈りを見せるなど、動きを止めないオリベイラ。左ジャブからローのコンビネーション、さらに前蹴りで距離をコントロールし、再びジャンピングニーを見せる。左のインローが鋭いオリベイラ、この攻撃を続けるとエスクデロは追い足が弱くなり、踏込が甘くなっていく。
奥足にもローを繰り出すオリベイラは、左ミドルでエスクデロの上体を起こして、すかさずシングルレッグへ。シングルから引き込むようにがハーフガードを取ったオリベイラは、首を固められ背中をキャンバスにつけてしまう。
残り10秒でエルボーを3発落としたエスクデロだが、この攻撃で帳尻がつくかどうか。
2R、右クロールフックを見せたオリベイラに、カウンターをヒットさせたエスクデロだが、シングルレッグから足を払われ、テイクダウンを許してしまう。
バックに回り込んだエスクデロは、キムラ狙いのオリベイラから腕を引き抜き、スタンドへ戻って呼吸を整える。首相撲からニーを2発見せたオリベイラは2Rも残り2分となっても動き続ける。
そんなオリベイラのバックに回り、エルボーを一発頭部に見舞ったエスクデロ。ノーガードで挑発するオリベイラがジャンプし、足を入れ替えての右ミドルを放つと、左わき腹に決まるも、距離が詰まってくると、エスクデロはオリベイラの投げを跳ね返す。
最終回、両手を広げ抱き合ってから最後の5分間に挑んだ両者だったが、オリベイラのローがエスクデロの急所を直撃し、試合が一時中断する。再開後、インサイドへのロー、前蹴りから右ストレートを伸ばしたオリベイラ。相打ちのタイミングで右と左が交錯する。
飛びヒザのタイミングがずれ、組みついたオリベイラに対し、エスクデロが左ヒザを突き上げると、これが急所をモロに直撃。腰を落ろし、立ち上がられないオリベイラに対し、観客を煽って再開をアピールするエスクデロだが、体重超過といい都合が良すぎる。再開後、オリベイラは片足をキャッチし、腰をコントロールしてテイクダウンを奪う。
すると、エスクデロのシングルに対し、バックに回り込んだオリベイラは立ち上がろうとするエスクデロの背中に飛び乗り、エスクデロの右腕を右足でオーバーフックした状態で、リアネイキドチョークへ。エスクデロが右太ももを掌で叩き、オリベイラが一本勝ち。スタンドの組み立て、フィニッシュといい群雄割拠のライト級にまた面白い存在が現れた。