【UFN22】トキーニョに一瞬の緩み、マーコート見逃さず
■第10試合 ミドル級/5分3R
ネイト・マーコート(米国)
Def.1R3分28秒/TKO
ホウジマール・トキーニョ(ブラジル)
とんでもない隆起した肩回りを持つトキーニョだが、体格的には意外にもマーコートが一回り大きい。果敢にパンチ、シングルレッグを仕掛けるトキーニョの動きを冷静に見極めるマーコートは、左ジャブとローでトキーニョの前進を止めにかかる。
飛び込んでパンチを放ち、すぐに距離を取ったマーコートだが、トキーニョは懸命に追いかけてテイクダウンを奪う。マーコートは、ここで横三角を仕掛けると、首を引き抜いて一瞬、ヒザ十字を取りにかかったトキーニョが、立ち上がって振り返ると、マーコートの左足を抱え込み、後方に倒れこんでヒールホールドを仕掛ける。
すぐに足を引き抜いたマーコートだが、ここでトキーニョが『足首が滑る』という素振りを見せレフェリーを呼び込もうとする。その刹那、マーコートが強烈な右パウンドを落とし、動きが止まったトキーニョの顔面にパウンドの連打を見舞うと、レフェリーが割って入り試合をストップした。
トキーニョが臨戦態勢になくとも、レフェリーが試合に割って入っていなかったのだから、このパウンドは間違いなく有効であり、逆にトキーニョはファイターとして心構えが欠けていたとしかいいようがない。なお、試合後にマーコートの足首がチェックされたが、問題無いと判断された。