【It’s Showtime】大会前日、公開計量終了
12日(日・現地時間)、アスムテルダム・スポートホール・サウドで開かれるIT’S SHOWTIMEの計量、ルールミーティングがナーデンのゴルフ場に面した会場で行なわれた。オランダのファイティングシーン2010~2011シーズンの幕開けを告げる同大会、最終試合に対戦するニキー・ホルツケンとロシネ・オズグニが、計量後の撮影で激しい睨みあいを演じた。
【写真】額をくっつけるような激しい睨みあいのあとで、カメラマンのリクエストに応え、前方を向いてポージングを取る両者。オグズニがデカイ (C) BEN POINTER/EFN
イッツショータイムと並ぶ、オランダ最大級のマネージメントグループで、オールVIPイベントなど自らのイベント開催に力を入れ始めたゴールデン・グローリーを代表する70kg級のホルツケンは、現在6連勝中で対戦相手もシャバリ、リーロイ・ケスナー、コズモ・アレッシャンドリと一流揃いだ。
対するオズグニはオランダキックのトップ集団入りを目指す、これからのファイターだ。計量を終え、ムスリムの彼に「ラマダーン(断食)中で、ファイトに影響はないか?」という記者からの質問に対し、「ラマダーン(日の出から日の入り)の間は、食事を取っていないが、全く問題ない。万全の体調でリングに上がる」と答えたオズグニ。他民族国家オランダらしい、質疑応答が行なわれた。
【写真】野性味が増した(?)ドラゴ。名勝負製造男は、その代償としてかなり打たれ弱くなってしまった(C) BEN POINTER/EFN
日本でもおなじみのドラゴは、アレナ大会という大一番でケスナーに敗れる一方で、パジョンスックに勝利するなど、安定感に欠けているが、BOTE(ビースト・オブ・ザ・イースト)72.5kgトーナメントで初戦敗退しているモハメド・メダールを相手に、敗北は許されない。
【写真】アムラーニとヴァン・ベンローイが、これでもかという接近。北米ではマイク・タイソンの噛みつき事件以降、ファイターがここまで近づくことは許されていない (C) BEN POINTER
12月8日にGGのWTCイベント同様に、アムステルダムのコンサート会場SAND(アムステルダム・ファイトクラブが今年の2月にイベントを開催)でVIPイベントを開催し、そこでモーチェ・カマルと戦うことが早くも発表されたモサブ・アムラーニ。その前に、4月にドイツで苦杯を喫したクリス・ヴァン・ベンローイにリベンジを果たす必要がある。
なんせオランダ新時代の旗手としては、ライバルとなるカマルがK-1MAX西ヨーロッパ予選の予選で優勝した際、初戦でヴァン・ベンローイを破っているのだから、連敗はどうしても避ける必要がある。
かつてアンディ・サワーに勝利した経験もあるベンローイを相手にしてなお、欧州敗北行脚を行なう以前のアヌワット・ゲーオサムリットを下し、ボーウィー・ソー・ウドムソンをもKOで下しているアムラーニが、気を引き締めて戦えば、雪辱を果たす可能性は高いというのが大勢の見方だ。
■IT’S SHOWTIME AMSTELDAM 対戦予定カード
【写真】初代IT’S SHOWTIME世界61kg級王座を賭けて戦うセルジオ・ヴィールセンとミッシェル・ペイノー (C) BEN POINTER/EFN
<70kg級/3分3R>
ロシネ・オズグニ(モロッコ)
ニキー・ホルツケン(オランダ)
<70kg級/3分3R>
モハメド・メダール(オランダ)
カーゴ・ドラゴ(アルメニア)
<IT’S SHOWTIME 61kg級世界王座決定戦/3分5R>
セルジオ・ヴィールセン(オランダ)
ミッシェル・ペイノー(フランス)
<ヘビー級/3分3R>
ヘスティ・カラケス(オランダ)
ルステミ・クレシュニック(ベルギー)
<ヘビー級/3分3R>
ヴォルカン・ダズガン(トルコ)
ステファン・レコ(オランダ)
<70kg級/3分3R>
ロビン・ヴァン・ローズマレン(オランダ)
ウィリアム・ディンダー(オランダ)
<72kg級/3分3R>
モサブ・アムラーニ(オランダ)
クリス・ヴァン・ベンローイ(オランダ)
<ヘビー級/3分3R>
リコ・ヴァーフォーベン(オランダ)
リカルド・ヴァン・デン・ボス(オランダ)
<68kg級/3分3R>
ケム・シッソーンピノーン(タイ)
ラシッド・べラーニ(オランダ)
<70kg級/3分3R>
ラムジ・タマディッティ(オランダ)
イムロ・メイン(オランダ)
<77kg級/3分3R>
ヨープ・ベーレンポート(オランダ)
マルセル・グローエンハート(オランダ)